●丈長【タケナガ】
デジタル大辞泉
たけ‐なが【丈長】
[名・形動]
1 丈が長いこと。衣服などが身長に比べて長いこと。また、そのさま。「丈長 な(の)髪」「和服を丈長 に着付ける」
2 「丈長奉書」の略。
3 丈長奉書や杉原紙などを畳んで、元結の上に飾りに結んだもの。平元結(ひらもとゆい)。長平紙(ながひらがみ)。
1 丈が長いこと。衣服などが身長に比べて長いこと。また、そのさま。「
2 「丈長奉書」の略。
3 丈長奉書や杉原紙などを畳んで、元結の上に飾りに結んだもの。平元結(ひらもとゆい)。長平紙(ながひらがみ)。
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
たけなが【丈長】
江戸時代の女髷(まげ)に用いる和紙による髪飾の一種。実用性のみの髪を束ね結う撚元結(よりもとゆい)と,装飾性をも兼ね備えた平元結(ひらもとゆい)とは,近世中ごろまでの女髷を形づくる過程に用いられてきた。宝暦年間(1751‐64)ころより髪形が複雑になり,撚元結と装飾のみに用いる丈長の2種に大きく分けられ,平元結は姿を消した。丈長は平元結の一種で,ほぼ40cm以上のものを用い,結び方も二重回しにしたり,結ばずに合せ掛けにするなど種々の装飾的な形式が作られた。
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
精選版 日本国語大辞典
たけ‐なが【丈長】
〘名〙
① (形動) 丈が長いこと。特に、衣服などが身長に比べて長めであること。また、そのさま。
※雑俳・川柳評万句合‐天明元(1781)仁二「かうしんの夜はたけ長におよぶなり」
※めぐりあひ(1888‐89)〈二葉亭四迷訳〉一「丈長な鼠色の衣服や」
② 和紙の一種。奉書紙の類で、紙質が厚く、縦一尺八寸三分(約五五センチメートル)・横二尺四寸七分(約七五センチメートル)のもの。丈長奉書。
※浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)五「たとへば楊枝一本たけ長(ナガ)の紙一枚でも半助が物を買てやれ」
③ ②を細長く切って平らにたたみ、元結(もとゆい)の上に装飾用として結んだもの。平元結(ひらもとゆい)。
※評判記・色道大鏡(1678)九「たけながのもとゆひ紙を折て、文かきやりたる傾城あり」
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「丈長」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●丈長の関連情報