●三四郎【さんしろう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
三四郎
さんしろう
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デジタル大辞泉
さんしろう〔サンシラウ〕【三四郎】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
三四郎 さんしろう
熊本の五高から東京帝大文科にすすみ,都会的な里見美禰子(みねこ)と交際するようになるが,やがて失恋する。明治41年「朝日新聞」に連載され,東大の三四郎池の名の由来となった。姓は小川。
出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)
三四郎
さんしろう
夏目漱石(そうせき)の長編小説。1908年(明治41)9月1日より同12月29日まで、東京・大阪の両『朝日新聞』に同時に連載。熊本の高等学校を卒業した小川三四郎が文科大学に入学のため上京してくるところから小説は始まる。老いた母の住む田舎(いなか)を背後に振り捨てた気の三四郎は、東京で、「偉大なる暗闇(くらやみ)」と評される広田先生から思想や学問の深さを教えられ、勝ち気で美しい里見美禰子(みねこ)から青春のきらびやかな世界に誘われる。友人の佐々木与次郎(よじろう)も軽薄な言動なりに三四郎を啓発するところが多かった。文科大学の四季を背景に、多感な青春の哀感と、そのゆえの「迷へる羊」に似た危うさを描いた作品で、日本の近代文学にはまれな青春小説として多くの読者を集めている。「無意識の偽善家」を描いたという美禰子のモデルに、森田草平と心中未遂を演じた平塚らいてうを擬する説もある。日本は亡(ほろ)びる、囚(とら)われては駄目(だめ)だなど、広田に托(たく)された文明批評も辛辣(しんらつ)である。
[三好行雄]
『『三四郎』(岩波文庫・旺文社文庫・角川文庫・講談社文庫・新潮文庫)』▽『三好行雄著『鴎外と漱石』(1983・力富書房)』
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精選版 日本国語大辞典
さんしろう サンシラウ【三四郎】
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