●三国協商【さんごくきょうしょう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
三国協商
さんごくきょうしょう
Triple Entente
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デジタル大辞泉
さんごく‐きょうしょう〔‐ケフシヤウ〕【三国協商】
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世界大百科事典 第2版
さんごくきょうしょう【三国協商 Triple Entente】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
三国協商
さんごくきょうしょう
Triple Entente フランス語
第一次世界大戦前のイギリス、フランス、ロシア3国の協力体制。それは、相互に同盟や協商によって結ばれた3国間の友好関係の総称であって、特定の条約が存在したわけではない。三国同盟と対立するフランスは、ドイツから離反したロシアに近づき、1891~94年にロシア・フランス同盟を成立させた。イギリスは長らく「光栄ある孤立」を守ってきたが、1902年に日本と日英同盟を結んだのち、04年日露戦争勃発(ぼっぱつ)を機にフランスとイギリス・フランス協商を結んだ。ついで日露戦争に敗れたロシアもイギリスに接近、07年イギリス・ロシア協商を締結して、三国協商体制が成立した。これら3国を結び付けたのは、まずドイツの急速な台頭で、三国協商は、ドイツを中心とする三国同盟に対抗して大戦前の世界政治を二分した。また三国協商は、帝国主義列強がその植民地支配を維持するため互いに協力する世界体制でもあった。すなわち、イギリス・フランス協商成立にあたり両国は、世界の諸地域での両国間の対立を解消し、とくにエジプトとモロッコとを互いに勢力圏として認め合った。また、イギリス・ロシア協商でも、ペルシア、アフガニスタン、チベットで両国はそれぞれの勢力圏を確認した。協商は初め軍事同盟の性格をもたなかったが、モロッコ事件などを通じてドイツとの対立が強まるにつれ、種々の軍事協定により補強され、ついに第一次世界大戦に突入した。大戦前、協商体制に日本、スペインも参加していたが、大戦中には参加国が激増した。しかし、アメリカの参戦で戦争の主導権が協商国の手を離れ、さらにロシア革命でロシアが脱退したため、協商体制は崩壊した。
[木谷 勤]
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精選版 日本国語大辞典
さんごくきょうしょう ‥ケフシャウ【三国協商】
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旺文社世界史事典 三訂版
三国協商
さんごくきょうしょう
Triple Entente
特定の条文による規定はないが,露仏同盟(1891〜94),英仏協商(1904),英露協商(1907)によって成立したドイツ包囲の体制で,ドイツ・オーストリア・イタリア間の三国同盟(1882)に対抗した。第一次世界大戦の勃発により実質的な同盟に変化し,3国の結束強化に役だったが,1917年ロシアの十一月革命によりソヴィエト政府が戦列を離れたため解消した。
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旺文社日本史事典 三訂版
三国協商
さんごくきょうしょう
Triple Entente
1891年露仏同盟,1904年英仏協商,'07年英露協商で成立。条文はないが,三国同盟に対抗し,連合国側の結束に貢献した。アメリカの参戦,革命によるロシアの脱落によって,'17年解消。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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