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三昧【サンマイ】

デジタル大辞泉

さんまい【三昧】
[名]《〈梵〉samādhiの音写。三摩提・三摩地とも音写。定・正定・等持などと訳す》
仏語。心を一つの対象に集中して動揺しない状態。雑念を去り没入することによって、対象が正しくとらえられるとする。
三昧場(さんまいば)」の略。
[接尾]《「ざんまい」の形で多く用いられる》名詞または形容動詞の語幹に付く。
ともすればその傾向になるという意を表す。「刃物三昧に及ぶ」
そのことに熱中するという意を表す。「読書三昧の暮らし」
心のままにするという意を表す。「ぜいたく三昧生活

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編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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ざんまい【三昧】
[接尾]さんまい(三昧)

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世界大百科事典 第2版

さんまい【三昧】
仏教の修行において重要視される特殊な集中心。〈ざんまい〉ともいう。サンスクリットのサマーディsamādhiの音訳で,三摩地(さんまじ),三摩提(さんまだい)とも音訳される。意訳は等持(とうじ)あるいは定(じよう)。禅定を修する際,ある一つの対象に対して,まっすぐ平等に働き(等持),他の対象に気が移ったり乱れたりしないこころの状態(定)をいう。この意味から,勉強三昧,仕事三昧などというように日常用語として用いられる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

三昧
さんまい

サンスクリット語のサマーディsamādhiの音写で、三摩提(さんまだい)、三摩地(さんまじ)とも音写し、定(じょう)、正受(しょうじゅ)などと漢訳する。原意は「心を一か所にまとめて置くこと」をいい、これが心を一つの対象に集中し散乱させないという、高度の精神状態に達する方法を意味するものとなった。古代インドでは解脱(げだつ)する手段として種々の方法が考えられたが、ヨーガの修行法は古くから行われ、ヨーガ学派はその極地を三昧とした。

 仏教では三昧は重視され、禅(ディヤーナdhyāna)と並んで修行法の中心となった。『般舟(ばんじゅ)三昧経』や『首楞厳(しゅりょうごん)三昧経』のように、三昧を説くことを主目的とする経典も数種ある。三昧はヒンディー語では墓所の意味もある。日本では地方によっては墓地を三昧というが、この場合には「ざんまい」と読む。なお、仏教語の三昧が一般にも浸透し、「読書三昧」「道楽三昧」などというように、なにかに夢中になっていることを「~三昧(ざんまい)」という。

[田上太秀]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

さんまい【三昧】
〘名〙 仏語。
① (samādhi の音訳。三摩提・三摩地とも音訳。定・正定・等持などと訳す) 雑念を離れて心を一つの対象に集中し、散乱しない状態をいう。この状態に入るとき、正しい智慧が起こり、対象が正しくとらえられるとする。三摩堤(さんまだい)。三昧正受。
※聖徳太子伝暦(917頃か)下「殿下入三昧定。敢莫驚」
※源氏(1001‐14頃)明石「いかめしき堂を建てて、三昧を行ひ」
② 精神を統一、集中することによって得た超能力。
※今昔(1120頃か)三「途中にして此の二人の沙彌、俄に十八変を現じ、菩薩普現三昧(ざんまい)に入て、光を放て、法を説き、前生の事を現ず」
③ 物事の奥義を究め、その妙所を得ること。
※蔭凉軒日録‐長享二年(1488)五月七日「晩来狩野大炊助来云、此五六十日在大津。与京兆同所。件々彼三昧話之。実異人也」
※御伽草子・鳥部山物語(類従所収)(室町末)「さて民部は、なくなくさんまいのかたに行て、むなしきしるしをみるにも」
※浮世草子・懐硯(1687)四「煙は愁の種なる三昧(さんマイ)を見しに、おほくは少年の塚」
⑤ 高野山で、禅侶中六重の階位の一つ。
※高野山文書‐承久三年(1221)一〇月晦日・権大僧都静遍奉書「山禅侶之中、有六重階位、所謂阿闍梨、山籠、入寺、三昧、久住者、衆分也」
[語誌](1)日本では、本来、仏教語として、念仏や誦経の場に用い、「阿彌陀三昧」や「法華三昧」といった用い方、また、「三昧」単独で、「一心不乱に仏事を行なうこと」といった用い方が一般的であった。その意味から、②の意味が派生した。
(2)①②の意味は仏教的な色彩が濃いが、近世以降、この仏教的色彩から離れて「ある一つのことだけを(好き勝手に)する」「心のままである」といった意味も派生し、「ざんまい」と濁音化して、「放蕩三昧」「悪行三昧」などのように、多く名詞と結びついて用いられるようになった。→ざんまい(三昧)

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ざんまい【三昧】
〘接尾〙 (「さんまい(三昧)①」から。多く名詞と熟合して用いる)
① その事に専心、または熱中する意を表わす。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※古活字本荘子抄(1620頃)二「朝夕弓矢三昧ぞ」
② そのことをもっぱら頼りにしたり、その方向に一方的に傾いたりする意を表わす。
※浄瑠璃・頼朝浜出(1686)三「遺恨あらば折こそあらめ、今、時宗に向っての太刀ざんまい」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

三昧
さんまい
サマーディ」のページをご覧ください

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