●三昧【サンマイ】
デジタル大辞泉
さんまい【三昧】

1 仏語。心を一つの対象に集中して動揺しない状態。雑念を去り没入することによって、対象が正しくとらえられるとする。
2 「三昧場(さんまいば)」の略。

1 ともすればその傾向になるという意を表す。「刃物
2 そのことに熱中するという意を表す。「読書
3 心のままにするという意を表す。「ぜいたく
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ざんまい【三昧】
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世界大百科事典 第2版
さんまい【三昧】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
三昧
さんまい
サンスクリット語のサマーディsamādhiの音写で、三摩提(さんまだい)、三摩地(さんまじ)とも音写し、定(じょう)、正受(しょうじゅ)などと漢訳する。原意は「心を一か所にまとめて置くこと」をいい、これが心を一つの対象に集中し散乱させないという、高度の精神状態に達する方法を意味するものとなった。古代インドでは解脱(げだつ)する手段として種々の方法が考えられたが、ヨーガの修行法は古くから行われ、ヨーガ学派はその極地を三昧とした。
仏教では三昧は重視され、禅(ディヤーナdhyāna)と並んで修行法の中心となった。『般舟(ばんじゅ)三昧経』や『首楞厳(しゅりょうごん)三昧経』のように、三昧を説くことを主目的とする経典も数種ある。三昧はヒンディー語では墓所の意味もある。日本では地方によっては墓地を三昧というが、この場合には「ざんまい」と読む。なお、仏教語の三昧が一般にも浸透し、「読書三昧」「道楽三昧」などというように、なにかに夢中になっていることを「~三昧(ざんまい)」という。
[田上太秀]
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精選版 日本国語大辞典
さんまい【三昧】
(2)①②の意味は仏教的な色彩が濃いが、近世以降、この仏教的色彩から離れて「ある一つのことだけを(好き勝手に)する」「心のままである」といった意味も派生し、「ざんまい」と濁音化して、「放蕩三昧」「悪行三昧」などのように、多く名詞と結びついて用いられるようになった。→ざんまい(三昧)
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ざんまい【三昧】
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
三昧
さんまい
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