●三法印【サンボウイン】
デジタル大辞泉
さん‐ぼういん〔‐ボフイン〕【三法印】
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世界大百科事典 第2版
さんぼういん【三法印】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
三法印
さんぼういん
仏教の中心思想を示す術語。3種の法印。法印はそれが押されてあることによって仏教の代表を示す。法はここでは仏教の教えをいう。釈迦(しゃか)の教えを簡潔にまとめて「無常―苦―無我」と表すことが古くから行われ、また涅槃(ねはん)(ニルバーナ)は釈迦の悟り、すなわち仏教徒の理想を示す。これが原始仏教の間で術語化されて、一切皆苦(いっさいかいく)と諸行(しょぎょう)無常と諸法無我との三法印と、それに涅槃寂静(じゃくじょう)を加えた四法印となり、やがて一切皆苦が省かれて以後、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静の3種を三法印と称して、仏教の中心に据え、今日に至る。ただし、パーリ語経典には、この三つを併記してはいても、この術語はみられない。一切が苦であるとは釈迦の教えの始元にあり、それを諸現象の無常が理論的に裏づけ、また、これから我執を離れるべきことの無我が導かれて、実践に励むなかで身心ともに安らかな涅槃を目ざすという仏教の指標が三法印に込められている。
[三枝充悳]
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精選版 日本国語大辞典
さん‐ぼういん ‥ボフイン【三法印】
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