●三面川【みおもてがわ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
三面川
みおもてがわ
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世界大百科事典 第2版
みおもてがわ【三面川】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
三面川
みおもてがわ
新潟県北部、村上市の東部から南西へ、市域をほぼ横切って流れる川。源を山形県境の磐梯(ばんだい)朝日国立公園の西朝日岳(1814メートル)に発し、上流は猿田(さるた)・末沢(すえざわ)の二支流に分かれ、盆地底で高根(たかね)・門前(もんぜん)川を合流して、村上市の瀬波(せなみ)で日本海に注ぐ。延長49.1キロメートル。古くから鮭川(さけがわ)の名でよばれ、サケ漁が盛ん。近世、村上藩はサケの種川(たねがわ)育成に努め、サケ漁の運上金は藩の主要財源をなし、藩士の教育資金に使われた。現在も、竹簀(たけす)によりサケを一括採捕する種川方式や、孵化(ふか)場が残され、川サケの塩引きは村上市の名物になっている。第二次世界大戦後は、上流の岩崩(いわくずれ)に三面ダムが築かれ、県営三面、猿田の二発電所がある。最上流の奥三面集落は平家の落人(おちゅうど)伝説で知られた隔絶山村であったがいまは全村下山、ダム交通の開発で、またぎ習俗を伝える観光地に変わった。
[山崎久雄]
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