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上下・裃【かみしも】

大辞林 第三版

かみしも【上下・裃】
[1]
かみと下しも。特に、舞台・川・身分など上と下のあるものの両方。 ありとある-、わらはまでゑひしれて/土左
いろいろの事。諸事。 -の事ども取沙汰すべき由承りて仕うまつり/今鏡 御子たち
[0]
上衣と袴が共布でひとそろいの衣服。直垂ひたたれ・素襖すおうなど。 浅黄の-着たる翁の/宇治拾遺 12
(普通「裃」と書く)肩衣かたぎぬと袴を組み合わせたもの。肩衣は前代のものより肩幅が広くなり、前に襞ひだを取り、襟は重ねないで羽織る。江戸時代、武士の公服、庶民の礼服として用いた。上下じようげが共布の長上下なががみしも・半上下はんかみしもと別布の継ぎ上下がある。
[句項目] 裃を着る 裃を脱ぐ

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

かみ‐しも【上下・裃】
〘名〙
[一] 方向や人間関係のうえとした。
① うえとした。うえからしたまで。
※源氏(1001‐14頃)末摘花「手はさすがに文字つよう、中さだのすぢにてかみしもひとしくかい給へり」
② 川上と川下。また、上(かみ)、中(なか)、下(しも)などと分けて呼ばれる地域で、その上と下をいう。
※古今六帖(976‐987頃)三「大井川心しがらみかみしもにちどりしば鳴夜ぞふけにける」
③ 歌舞伎舞台などでの上手(かみて)(=向かって舞台の右手)と下手(しもて)(=左手)。また、それになぞらえて、一般に右の方と左の方。
※歌舞伎・暫(1714)「上下、梅の立樹、日覆より紅白梅の釣枝、すべて鹿島の社の体」
④ 上位の者と下位の者。
※土左(935頃)承平四年一二月二四日「ありとあるかみしも、童まで酔ひ痴れて」
⑤ いろいろな事。諸事。
※源氏(1001‐14頃)須磨「親しう仕まつり世に靡かぬ限りの人々、殿の事取り行ふべきかみしもさだめをかせ給ふ」
⑥ 北(かみ)と南(しも)。また、特に京都の北部(上京)と南部(下京)。
※室町殿日記(1602頃)一〇「京極とをりの在家人等をめされてのたまひけるは、勿論かみしも屋並とりつづきては見ゆれども」
⑦ 京と田舎。
⑧ 身体の、腰より上と、下。「あんまかみしも二百文」などという。
⑨ 和歌の、初めの三句と末の二句。上句と下句。
※六百番歌合(1193頃)夏下・四番「左、上下相応してをかしくみえ侍り」
⑩ 一か月の、一五日以前と一六日以後。また、会計年度などの上期と下期。
[二] 上下の衣服の意。後には「裃」の字もあてる。
① (上代で) 衣(きぬ)と裳(も)。上衣と袴。衣装。
※古事記(712)中「若し汝、此の嬢子を得ること有らば、上下(かみしも)の衣服を避り、身の高を量りて甕酒を醸み」
② 上着と袴とが同じ地質、色目、文様からなる水干、直垂(ひたたれ)の類をいう。
※大和(947‐957頃)一六八「わが装束(さうぞく)、かみしも・帯・太刀までみな誦経にしけり」
※吾妻鏡‐治承四年(1180)一一月八日「著紺直垂上下之男」
③ 江戸時代の武士の式服。同じ地質、文様、色目からなる肩衣と袴の略称。長袴による長上下(ながかみしも)、切袴による半上下(はんかみしも)などがある。上下の地質、色目、文様の別なのを継上下(つぎかみしも)という。
※わらんべ草(1660)一「当世は、はやし衆、色々大がらなる紋を付、上下きるゆへ、太夫、脇、狂言にきるべき物なし」
④ 堅苦しいことのたとえ。→上下(かみしも)を着る
⑤ (「かみしも」を着けて来るので) 「いせ(伊勢)の御師(おし)」の異称。
※雑俳・柳多留‐一七(1782)「大紋は笑顔上下(かみしも)泣っつら」

出典:精選版 日本国語大辞典
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