●上野焼【あがのやき】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
上野焼
あがのやき
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デジタル大辞泉
あがの‐やき【上野焼】
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世界大百科事典 第2版
あがのやき【上野焼】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
上野焼
あがのやき
豊前(ぶぜん)国上野(福岡県福智(ふくち)町上野)で焼かれた焼物。開窯は、細川家が豊前小倉(こくら)に封ぜられた1602年(慶長7)以後で、朝鮮半島から渡来した尊楷(そんかい)によるといわれ、豊前小倉藩の御用窯(ごようがま)となる。本格的な窯業は慶長(けいちょう)年間(1596~1615)中期以後、上野喜蔵(あがのきぞう)による釜(かま)ノ口窯(福智町上野字堀田)から始まる。このほかに皿山(さらやま)窯(本窯)、岩谷窯(唐人窯)が開かれ、この三窯を上野古窯とよび、遠州七窯(えんしゅうなながま)の一つとされている。初期の作風は高取(たかとり)焼に類似し、灰釉(かいゆう)、長石釉、黒釉を用いて日常の器皿と茶具を焼いた。なお皿山窯は、細川家が熊本へ転封になったのち、藩主小笠原(おがさわら)家の御用窯となり、上野喜蔵は細川家とともに熊本へ移り八代(やつしろ)焼を始めたと伝えられる。
[矢部良明]
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事典 日本の地域ブランド・名産品
上野焼[陶磁]
あがのやき
福岡県田川郡福智町上野及びその周辺の地域において採掘された陶土を主原料として同地域で製造された陶器製の徳利・茶碗・湯飲み・食器・茶道用の急須・茶道用の皿・茶道用の茶入・茶器・香炉・鑑賞用の湯飲み・置物・風鈴。1602(慶長7)年、利休七哲の一人である初代小倉藩主・細川忠興が、朝鮮の陶工・尊楷を招いて上野の地に登り窯を築いたのが始まり。のちに徳川家の茶道指南役・小堀遠州が茶器をつくるために全国七ヶ所の窯元を選定した際、遠州七窯の一つとなる。茶陶として発展した上野焼は、軽く薄い。灰釉・銅釉・鉄釉を駆使した色彩美が特徴。1983(昭和58)年4月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年4月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5039644号。地域団体商標の権利者は、上野焼協同組合。
出典:日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」
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精選版 日本国語大辞典
あがの‐やき【上野焼】
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旺文社日本史事典 三訂版
上野焼
あがのやき
17世紀初め小倉藩主となった細川忠興のもとで,朝鮮から渡来した陶工の尊階(和名,上野喜蔵)が創始。小堀遠州好みの茶碗もつくり,遠州七窯の一つに数えられる。1632年,尊階は細川氏の熊本移封に従い八代 (やつしろ) に移り,八代焼の祖となった。
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上野焼
うえのやき
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