@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

不織布【ふしょくふ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

不織布
ふしょくふ
繊維を織ったり,編んだりしないで,適当な方法で,ウェブ状 (薄綿状) またはマット状に配列し,接着剤熱処理によって,繊維相互を接合させて,シート状にしたもの。古来フェルトに代表されるが,綿,レーヨンアセテートナイロンポリエステルなどを,用途によって,単独または混合して用いる。一般に,合成繊維と合成ラテックスを主体としたものが多い。目がないので弾力に富み,ほつれず,皺にならず,通気性,防縮性にすぐれ,方向性もないなどの特性をもつ。衣料芯地裏地,靴底,ろ過布ナプキン,カーテン,ビニルレザーや擬革の基布,壁材,電気や熱の絶縁材など,広く用いられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ふしょく‐ふ【不織布】
織らない布。繊維を合成樹脂その他の接着剤で接合して布状にしたもの。弾力に富み、通気性にすぐれ、洋服の芯地などに用いる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

不織布
 紡績工程をせずに,繊維から直接作られる布.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ふしょくふ【不織布 non‐woven fabric】
織ったり編んだりしないでつくる,いわゆる織らない布。短い繊維を紡いでをつくり,これから織るか編んで布にする作業は大きな労力を要するので,それを避けて繊維から直接に布をつくる方法が次のようにくふうされた。すなわち(1)フェルトからつくる,(2)フィルムからつくる,(3)繊維を結合させてフェルト様にして不織布にする,(4)ゴムやプラスチック支持物上にフェルト様シートをつくって不織布を製造する,(5)加熱軟化させた繊維を溶着させて不織布とする,(6)繊維を適当な溶媒で結合させて不織布をつくる,などである。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

不織布
ふしょくふ
non-woven fabric

繊維を織布工程を経ることなしに、平行または不定方向に配列させ、合成樹脂接着剤で結合し、フェルト状にした被服材料。原料はアメリカでは安価なレーヨンや木綿が多く、合成繊維は少ないが、日本では芯地(しんじ)などの用途が多いので、ポリエステル、ナイロンなどの合成繊維が使われる。加工の方法には浸漬(しんせき)式と乾式とがある。浸漬式は抄紙(しょうし)式ともいい、繊維を合成樹脂接着剤の槽に通して含浸し、乾燥・熱処理したもので、紙によく似た感じとなる。乾式は、繊維を薄い綿状にしたものに合成樹脂を吹き付けて加熱乾燥したものである。1950年ごろからアメリカで急速に発展を遂げ、繊維が絡んでいるため、縦横の方向性がなく、裁ち目もほつれないので、種々の用途に向けられているが、日本では芯地を主体にしたものから、最近では工業用としても広く使われつつある。

[角山幸洋]

『白樫侃他著『不織布』(1965・日刊工業新聞社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ふしょく‐ふ【不織布】
〘名〙 織ってない布。繊維を薄綿状に排列し、繊維自体のもつ融着力によって、あるいは接着剤を用いて、繊維相互を接合して得られる布をいう。弾力に富み、通気性にすぐれる。芯地、裏地、壁材、雑布や、医療用に用いる。〔流通革命(1962)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

不織布
フショクフ
nonwoven fabric, non-woven

天然繊維あるいは人造繊維のステープルフィラメントが,接着剤,溶融繊維あるいは機械的方法で接合された布状体をいい,製織,編成,縮重によらないものである.不織布の製造方法は,原理的には繊維シートをつくる工程と,必要に応じてこれを接合する工程からなる.繊維シートをつくる方法に乾式法と湿式法とがある.乾式法は水を用いず,紡績用カードあるいはガーネットなどの装置により繊維シート(ウェッブとよぶ)を形成する.通常,ウェッブに方向性をもたせないよう,繊維をランダムにする考慮がされ,ランダムウエバーといわれる形式のものが用いられる.ウェッブを接合するには接着剤によるもの(合成樹脂溶液やエマルションを用いる方法,樹脂粉末を用いる方法,繊維を接着剤として用いる方法)と機械的接合法(ニードルパンチ法,ステッチ法)とがある.湿式法は水あるいは接合剤を含有した液中に原料繊維を分散させ,抄紙機を利用してシート状にするものである.そのほか,既成の繊維を用いずに繊維形成と同時に不織布をつくる直接法がある.おもなものにスプレーファイバー法,スパンボンド法がある.前者は原料高分子を溶液,融液状にして紡糸ノズルにより噴射させ,ノズル周囲からの空気流で吹きとばし,分断し,繊維をつくり,きわめて細い繊維からなるランダムマットにする.後者は紡糸金口から押し出されたフィラメントをジェットで延伸し,フィラメントを摩擦帯電や与えた静電気によりバラバラにして,ループを描かせて,堆積し,ウェッブを形成する.芯地,フィルター,断熱防音,フェルト,ナプキン,シーツ,つや出し布,使い捨て布など多くの用途に利用される.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

不織布」の用語解説はコトバンクが提供しています。

不織布の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation