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世界気象監視【せかいきしょうかんし】

日本大百科全書(ニッポニカ)

世界気象監視
せかいきしょうかんし
World Weather Watch

世界の気象観測網、天気予報などの改善を目的とする世界気象機関(WMO)の長期計画。略称WWW。天気予報の基礎となるのは観測の実況であるが、世界の観測網はまだ不十分であり、海洋の面積が75%を占める南半球ではとくに著しい。観測値を世界各国が迅速に交換して利用するには、高速かつ高信頼性の通信網が必要であり、大量の観測データを処理して配るには、世界の要所に計算と通信の中枢とが必要である。このためWMOは1963年にWWWの基本構想、すなわち観測、予報解析、通信、調査研究、教育訓練の五本柱をまとめ、WMO加盟国が協力して段階的に改善計画が実施されてきている。

 自動観測所、高速計算機、気象衛星などの進歩の影響は大きい。1977年(昭和52)アメリカで打ち上げられた日本の静止気象衛星「ひまわり」での観測はWWWの一環であり、東京(気象庁)は地域特別気象中枢(RSMC)の一つで、世界の予報解析と通信組織上重要な位置にある。世界気象監視計画の根幹は、全世界的な気象観測網(全球監視システム:GOS)、通信網(全球通信システム:GTS)、データ処理システム(全球データ処理・予報システム:GDPFS)の整備強化であり、開発途上国に対しては国連諸機関を通して機材や技術の援助がなされている。

[安田敏明・饒村 曜]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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