●世説新語【せせつしんご】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
世説新語
せせつしんご
Shi-shuo xin-yu
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デジタル大辞泉
せせつしんご【世説新語】
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世界大百科事典 第2版
せせつしんご【世説新語 Shì shuō xīn yǔ】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
世説新語
せせつしんご
中国、南朝宋(そう)の劉義慶(りゅうぎけい)(403―444)が著した逸話集。後漢(ごかん)末から東晋(とうしん)までの人物の言行や逸話を、徳行、言語など36のテーマに分類し、集録している。この書は、初め単に『世説』とよばれていた。その後『世説新書』と改題され、唐代からは現在の名称も使われるようになり、宋代以後定着した。人物の言行や逸話を事実として記録しようとしている点で、史書の性格も帯びているが、人物の個性を表現するために、結果的にはかなり意図的なフィクションが混じっており、明らかに史実に反する話も多い。しかし簡潔な短文形式で示される個性の断面には、それぞれに貴族社会の風俗や価値観がうかがわれ、全体として魏晋(ぎしん)の時代相を鮮やかに映し出している。また当時の口語なども用いられているため、言語資料としても重視されている。
なおこの書の理解に欠かせないのは、南朝梁(りょう)の劉孝標(462―521)の注である。劉孝標の注は、語釈は少なく、他の文献によって、本文を補足したり、あるいは事実に反していることを例示しつつ、『世説新語』の世界をより立体化している。本文に劣らぬ貴重な資料群である。
[成瀬哲生]
『森三樹三郎訳『中国古典文学大系9 世説新語・顔氏家訓』(1969・平凡社)』▽『目加田誠訳注『新釈漢文大系76~78 世説新語』(1975~78・明治書院)』▽『竹田晃訳注『中国の古典21・22 世説新語』(1984・学習研究社)』▽『井波律子著『中国人の機智――「世説新語」を中心として』(中公新書)』
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せせつしんご【世説新語】
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