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中尊寺【ちゅうそんじ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

中尊寺
ちゅうそんじ
岩手県南部,平泉町にある天台宗の寺。長治2(1105)年藤原清衡建立し,東北地方最大の寺であったが,延元2=建武4(1337)年に経蔵(国の重要文化財),金色堂国宝)を除いて焼失。金色堂は天治1(1124)年に創建された方三間方形造阿弥陀堂。内部は金蒔絵,螺鈿,極彩色の装飾が施され,平安時代末期美術の典型的な姿を示し,当初の礼盤,案,華鬘(けまん)などの仏具も残っている。堂内の三つに分かれた仏壇の下には中央に藤原清衡,左右に藤原基衡藤原秀衡遺体を納め,その上方に 32体の仏像を安置している。2011年世界遺産の文化遺産に登録。

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デジタル大辞泉

ちゅうそん‐じ【中尊寺】
岩手県西磐井(にしいわい)郡平泉町にある天台宗の東北大本山。山号は関山。嘉祥3年(850)円仁開創、貞観元年(859)清和天皇から中尊寺の号を得た。長治2年(1105)藤原清衡堀河天皇の勅により再興。火災により金色堂と経蔵を除いて焼失。金色堂は国宝。平成23年(2011)「平泉-仏国土浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺産群-」の一つとして世界遺産(文化遺産)に登録された。平泉寺。→金色堂平泉

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監修:松村明
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デジタル大辞泉プラス

中尊寺
△岩手県西磐井郡平泉町▽にある寺院。天台宗東北大本山。山号は関山。850年開創。本尊は阿弥陀如来。奥州藤原氏三代ゆかりの寺。境内は国の特別史跡、金色堂は国宝に指定。2011年、「平泉 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」の一つとして世界遺産に登録。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ちゅうそんじ【中尊寺】
岩手県西磐井郡平泉町にある天台宗の東北大本山。山号は関山。寺伝によれば,850年(嘉祥3)円仁の開創で,859年(貞観1)に清和天皇より中尊寺の号を賜ったと伝えるが,資料を欠く。平安末期に藤原清衡が平泉に移り住み,諸堂宇の建立に着手した。1126年(大治1)の金堂落慶供養願文により,前九年・後三年の役を経て奥羽地方覇者となった清衡が,奥羽におとずれた平和を記念し,非命にたおれた敵味方のをとむらうための鎮魂の寺としてこれを営み,あわせて鎮護国家の根本道場にしようとしたものであったことがわかる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ちゅうそんじ【中尊寺】
岩手県平泉町にある天台宗の東北大本山。山号、関山かんざん。850年、円仁が建てた弘台寿院に始まると伝える。1105年、藤原清衡が建立、平泉文化の中心として栄えた。奥州藤原氏の滅亡と火災により金色堂と経蔵のみを残して多くの堂塔を焼失したが、のち再建。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

中尊寺
ちゅうそんじ
岩手県西磐井(にしいわい)郡平泉(ひらいずみ)町平泉に所在する天台宗東北大本山。関山(かんざん)と号し、山内の寺塔僧房を総称して中尊寺という。本尊は阿弥陀如来(あみだにょらい)。850年(嘉祥3)慈覚(じかく)大師円仁(えんにん)が開創、初めは弘台寿院(こうだいじゅいん)と称したが、859年(貞観1)清和(せいわ)天皇勅命によって現寺号に改められた。1105年(長治2)藤原清衡(ふじわらのきよひら)が堀河(ほりかわ)天皇の勅命を受けて再興、21年間にわたって大長寿院、金堂、三重塔3基、鐘楼、経蔵、阿弥陀堂、大門などを建立、1126年(大治1)には盛大な落慶供養が行われた。その発願文(ほつがんもん)はいまも残されており、前九年・後三年の役の戦功で陸奥押領使(むつおうりょうし)に任ぜられた清衡が、戦没者を供養し、奥州に仏国土建設を図った趣意が記されている。このときに中尊寺は堀河、鳥羽(とば)両天皇の勅願所となり、慶源が別当に任ぜられた。
 清衡の子基衡(もとひら)、孫秀衡(ひでひら)も後を継いで毛越寺(もうつうじ)、観自在王院(かんじざいおういん)、無量光院(むりょうこういん)などを建立、堂塔40余、僧房300余を数えるに至り、藤原三代によって平泉文化が華麗に築かれていった。しかし1189年(文治5)4代泰衡(やすひら)が源頼朝(よりとも)に討たれて藤原氏は滅亡、寺は頼朝によって保護修理され守られたが、1337年(延元2・建武4)の火災で金色(こんじき)堂(国宝)、経蔵(国重要文化財)の一部を残して焼失した。金色堂は1288年(正応1)鎌倉将軍惟康(これやす)親王が執権北条貞時(ほうじょうさだとき)に命じて建立させた覆堂(さやどう)によって守られた。天正(てんしょう)年間(1573~1592)に豊臣(とよとみ)秀吉が寺領に7か村を寄付、さらに江戸時代には伊達(だて)氏が諸堂舎を再建修理した。1665年(寛文5)には東叡(とうえい)山輪王寺(りんのうじ)の直末(じきまつ)となり、1676年(延宝4)輪王寺宮により法度(はっと)を下され、維新後は比叡山直末となる。現在、山内に金色堂、経蔵のほか、弁慶堂、本坊、鐘楼、開山堂、鎮守社白山社などが点在し、境内は特別史跡に指定されている。
 金色堂は1124年(天治1)清衡が自らの葬堂として財力を惜しまずに建てた阿弥陀堂形式の堂で、一名光堂(ひかりどう)とよばれる。のち基衡、秀衡の廟所(びょうしょ)ともなった。内陣には藤原氏三代の遺体を納めた三つの須弥壇(しゅみだん)があり、各壇上にはそれぞれ阿弥陀如来を本尊とする11体の仏像(国重要文化財)が安置されている。須弥壇、柱、天井、組物などには金銀、螺鈿(らでん)、珠玉がちりばめられ、平安末期の美術工芸の極致といわれる。なお1962年(昭和37)から6年にわたって解体修理が行われ、旧覆堂(国重要文化財)を他に移し、新しく鉄筋コンクリート造の覆堂がつくられた。寺宝は非常に多く、金色堂堂内具の孔雀文磬(くじゃくもんけい)および磬架(けいか)、木造天蓋(てんがい)、金銅華鬘(けまん)などと、経蔵内陣の螺鈿八角須弥壇、紺紙金字一切経(こんしきんじいっさいきょう)(2739巻)などが国宝に指定。そのほか金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅(こんこうみょうさいしょうおうきょうきんじほうとうまんだら)、紙本墨書供養願文、木造一字金輪(きんりん)像(以上国重要文化財)のほか多数の仏像、仏具など、山内17か院に伝わる文化財や美術品3000余点が讃衡蔵(さんこうぞう)(宝蔵)に収蔵保管されている。[中山清田]
『石田茂作著『中尊寺大鏡』全3巻(1941・大塚巧芸社) ▽藤島亥治郎監修『中尊寺』(1971・河出書房新社) ▽『中尊寺と藤原四代――中尊寺学術調査報告』(1950・朝日新聞社)』

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事典 日本の地域遺産

中尊寺
(岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関202)
美しき日本―いちどは訪れたい日本の観光遺産」指定の地域遺産。

出典:日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」
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精選版 日本国語大辞典

ちゅうそん‐じ【中尊寺】
岩手県西磐井郡平泉町にある天台宗の東北大本山。山号は関山。嘉祥三年(八五〇)円仁の草創と伝えられるが明らかではなく、長治二年(一一〇五)藤原清衡が建立したのがはじまりと考えられる。以後、基衡、秀衡などが堂塔の造営をつづけ、東北地方屈指の大寺となった。藤原氏滅亡以後は次第に衰え、建武四年(一三三七)野火により金色堂と経蔵を残して建物の大半を焼失したが、のち、伊達氏により再建された。金色堂や所蔵する紺紙金字一切経などは国宝。平泉寺。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社日本史事典 三訂版

中尊寺
ちゅうそんじ
岩手県西磐井郡平泉町にある天台宗の寺
1105年,藤原清衡が建立。京都の貴族文化を移植した。その後基衡・秀衡により整備されたが,奥州藤原氏の滅亡により衰微。1337年堂舎の大半を焼失し,現在は金色堂と経蔵を残すだけとなった。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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金澤利明 竹内秀一 藤野雅己 牧内利之 真中幹夫
 
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