●串【クシ】
デジタル大辞泉
くし【串】
1 魚貝・獣肉・野菜などを刺し通して焼いたり干したりするのに用いる、先のとがった竹や鉄などの細長い棒。「
2 細長くて、物を貫き通すのに用いるもの。
「その御幣の―に書き付けて奉りたりける」〈今昔・二四・五一〉
3 ろうそくの芯。
「ちゃくちゃくと取れ蝋燭の―/貞徳」〈犬子集・一四〉
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世界大百科事典 第2版
くし【串】
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食器・調理器具がわかる辞典
くし【串】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
串
くし
肉や野菜などをこれに突き刺して、焼いたりあぶったり、または仕上がりの姿をよくする場合などに用いる調理器具。材質により金串、竹串、プラスチック串があり、形や長さもいろいろである。金串には棒串(丸串)と平串のほか、ブロシェットとよばれる洋風の飾り串、フォンデュ用などもある。竹串は田楽(でんがく)用、団子用といったように目的別につくられたものが多く、プラスチック串は飾り用が主である。
古代においては「やいぐし」(焼串)、「いくし」(斎串、五十串)とも称し、『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』には「細く竹を削るなり」とある。一般に焼き串として使用され、中世に入るとしだいに規格化された。室町時代の『四条流包丁書(しじょうりゅうほうちょうがき)』には、大焼き串が長さ1尺2寸(約36センチメートル)、小焼き串が1尺(約30センチメートル)、また型も節目を基準として、大が上7寸、下5寸、小が上6寸、下4寸と定めており、どちらも上は竹の甲をよく削り、下はそのまま残すとしている。江戸期に入ると、田楽などにも使用されるようになって用途が広まり、種々の規格のものができた。
[河野友美・森谷尅久]
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精選版 日本国語大辞典
くし【串】


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