●丹波与作待夜の小室節【タンバヨサクマツヨノコムロブシ】
デジタル大辞泉
たんばよさくまつよのこむろぶし【丹波与作待夜の小室節】
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世界大百科事典 第2版
たんばよさくまつよのこむろぶし【丹波与作待夜の小室節】
人形浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。1707年(宝永4)大坂竹本座初演。東の入間家へ嫁入りする丹波の国由留木(ゆるぎ)家の息女調(しらべ)姫は,出発の当日,江戸下りをいやがるので,困り果てた人々は,馬方にやとわれていた少年馬士(まご)の三吉に道中双六をさせ,機嫌を直させる。褒美を与えようとした乳母の滋野井は,三吉が,今は離別した夫与作との間にもうけたわが子と知る。しかし息女の乳母という立場にある滋野井は,母と名のらず涙ながらに別れる。
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精選版 日本国語大辞典
たんばよさくまつよのこむろぶし【丹波与作待夜の小室節】
浄瑠璃、世話物。三段。近松門左衛門作。宝永四年(一七〇七)頃大坂竹本座初演。丹波由留木(ゆるぎ)家の調姫の乳人滋野井(しげのい)と、別れた夫与作との間にできた三吉をめぐる悲劇、そして与作・関の小万の恋を扱ったもの。滋野井が馬子(まご)三吉をわが子と知りながら、姫と馬子が乳兄弟だと知れることを恐れて親子の名乗りをせずに別れる滋野井子別れの段が改作「恋女房染分手綱」にも取り入れられ有名。
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