●亀戸事件【かめいどじけん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
亀戸事件
かめいどじけん
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デジタル大辞泉
かめいど‐じけん〔かめゐど‐〕【亀戸事件】
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世界大百科事典 第2版
かめいどじけん【亀戸事件】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
亀戸事件
かめいどじけん
関東大震災の混乱を利用し、軍隊が警察の協力を受けて東京・亀戸の労働者らを殺害した事件。1923年(大正12)9月大震災が起こると、警察は多くの朝鮮人や社会主義者、労働組合員を検挙したが、亀戸署でも約700名を検挙した。このうち純労働者組合の平沢計七(けいしち)、中筋宇八、南葛(なんかつ)労働会の川合義虎(かわいよしとら)、加藤高寿(こうじゅ)、北島吉蔵(きちぞう)、近藤広蔵(こうぞう)、佐藤欣治(きんじ)、鈴木直一(なおいち)、山岸実司(じつじ)、吉村光治(こうじ)の10名は9月3日夜検束され、同日夜から4日未明にかけて(4日夜から5日未明にかけてとする説もある)、習志野(ならしの)騎兵第一三連隊の兵士によって亀戸署構内または荒川放水路で殺害された。10名のうち2名は別の時間に殺されたともいわれている。4日前後に自警団員4名、日本労技会(日本車輛(しゃりょう)などに組織をもっていた労働組合)幹事1名、柔道師範1名、朝鮮人多数も亀戸署内または荒川放水路で殺害された。純労働者組合や南葛労働会は、悪法反対運動やメーデー、1922年(大正11)の大島製鋼所争議などをめぐって亀戸署と激しく対立していた。事件は10月10日に初めて公表されたが、軍隊の行為は戒厳令下の行動として当然のこととされた。自由法曹団の布施辰治(ふせたつじ)、山崎今朝弥(けさや)両弁護士らは事件の真相を追及して司法権の発動を要求し、南葛労働会や総同盟は糾弾運動を行い、小牧近江(こまきおうみ)、金子洋文(ようぶん)らの種蒔(たねま)き社は、自由法曹団が作成した資料に基づいて殉難記『種蒔き雑記』を発行したが、いずれも黙殺された。
[吉見義明]
『亀戸事件建碑記念会編『亀戸事件の記録』(1972・日本国民救援会)』
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精選版 日本国語大辞典
かめいど‐じけん かめゐど‥【亀戸事件】
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旺文社日本史事典 三訂版
亀戸事件
かめいどじけん
平沢計七・川合義虎ら労働組合活動家10名が,東京亀戸警察署内で,憲兵隊の兵士に虐殺された。大震災戒厳令を利用しての左翼運動弾圧事件の一つ。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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