●予定【よてい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
予定
よてい
predestination
神は救うべき者を永遠の昔から選んであるというキリスト教の教理 (ほかの宗教でも同様の思想はある) 。主として『ローマ人への手紙』8章 28~30のパウロの言葉に準拠し,予定の根拠を争点として3つの立場に大別できる。すなわち半ペラギウス派 (→半ペラギウス説 ) などは,神は人間の功徳を予見して救いを予定すると主張した。この逆の立場はドルト教会会議の決定を代表するカルバン派 (→カルバン主義 ) やジャンセニストらで,将来の功徳とは関係なしに神は救うべき者,処罰すべき者を永遠に欲するがままに決したと主張した。第3の立場はトラスらのそれで,救いは神の無償の業であり,滅亡は人間の罪のためであるとした。いずれの説も神の恩恵と人間の自由との関係を完全に説明しつくしてはいない。なお,カトリックでは第2のゴットシャルクやカルバン派の考えのみを予定説と呼んでこれを異端とすることがある (→恩恵論争 ) 。
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デジタル大辞泉
よ‐てい【予定】
[名](スル)行事や行動を前もって定めること。また、そのことがら。「会議の予定 を入れる」「旅行は来月に予定 している」
出典:小学館
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