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予防接種【よぼうせっしゅ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

予防接種
よぼうせっしゅ
vaccination
感染症発生予防し,流行を抑える目的で,不活化もしくは弱毒化した細菌類ウイルス毒素などをワクチン免疫原)として接種し,免疫力を得ようとするもの(→免疫免疫療法)。日本では,予防接種法(1948施行)および結核予防法(1951施行,2007廃止)に基づいて小児を対象の中心に広く行なわれてきたが,感染症の流行形態の変化,医療技術の進歩,ワクチンの改良・開発などに伴い,法改正が行なわれてきた。予防接種の種類には,国や自治体が強く勧める定期接種勧奨接種)と,保護者の判断にまかせる任意接種がある。2014年現在,百日咳ジフテリア破傷風急性灰白髄炎(ポリオ),麻疹(はしか),風疹日本脳炎結核BCGの接種),ヒブ感染症,小児の肺炎球菌感染症およびヒトパピローマウイルス感染症,政令により必要と認められた疾患が定期接種の対象であり,一部高齢者にインフルエンザの定期接種も行なわれている。また任意接種としてインフルエンザ,流行性耳下腺炎(おたふくかぜ),水痘(水疱瘡),B型肝炎(→B型慢性肝炎),さらに海外渡航の際に行なわれるコレラ黄熱などの予防接種がある。接種時期や方法など,技術的な部分は法律ではなく,政令,省令レベルで改訂される。接種の方法には集団接種と個別接種があるが,どの予防接種をどの方法で行なうかは自治体によって異なる。接種に伴う事故(法律にいう健康被害)の救済,補償については,法律により医療費および医療手当,障害児養育年金,障害年金,死亡一時金,葬祭料などが給付される。なお,定期接種の接種期間は予防接種施行令により,接種の禁忌事項は予防接種法実施規則(4条)により定められている。(→防疫

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

予防接種
感染症の予防のため、死滅させた、あるいは弱毒化した微生物を接種すること。予防接種に使われる製剤をワクチンという。
(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

よぼう‐せっしゅ〔ヨバウ‐〕【予防接種】
感染症の発生・流行の予防のため、毒性を弱めた病原体などを抗原として体内に注入し、長期間の免疫をつくること。全額公費負担の定期接種と、希望者が自己負担で受ける任意接種がある。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

予防接種
 疾病を予防するためにワクチンを摂取すること.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

よぼうせっしゅ【予防接種 preventive inoculation】
感染源対策や感染経路対策と並んで伝染病の流行を予防する方法の一つで,人または家畜に免疫を獲得させるためにワクチンなどをあらかじめ接種することをいう。ワクチンには,弱毒化した病原体を生きたまま(これを生ワクチンという),あるいは病原体を不活化したり(これを死菌ワクチンまたは不活化ワクチンという),病原体の産生した毒素を不活化したもの(これをトキソイドという)があり,これを注射,経口的内服などの方法で接種し,人工的に免疫を与える。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

よぼうせっしゅ【予防接種】
感染症の発生・流行を予防するために、ワクチンなどを注射または経口的にあらかじめ接種して人工的に免疫を与えること。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

予防接種
よぼうせっしゅ
prophylactic inoculationpreventive vaccination
感染症の予防方法の一種。あらかじめその病原体からつくられた物質(ワクチン)を経皮的・経口的に体内に入れる(接種する)ことで免疫(抵抗力)をつけておくこと。実際にその病原体と触れた場合に感染したり、重症化しないよう、予防することをさす。ただし、予防接種の効果は完全ではない。
 ワクチンはその性質により、生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイド(不活化に含めることもあり)に分けられる。生ワクチンとは、病原性を弱めたウイルスや細菌を用いたもの、不活化ワクチンとは、ウイルスや細菌を集めて精製したあと加熱や薬剤処理によって病原体の活力を失わせたもの、トキソイドとは、病原体が増殖する過程で産生される毒素(トキシン)を処理し無毒化したものである。接種後に獲得される免疫は、生ワクチンではほかと比較し強固である。日本で使われているのは、
(1)生ワクチン ポリオ、BCG、麻疹風疹(混合含む)、おたふくかぜ、水痘
(2)不活化ワクチン(トキソイド含む) 百日咳ジフテリア破傷風(混合)、ジフテリア破傷風(混合)、日本脳炎、インフルエンザ、A型およびB型肝炎、破傷風、23価肺炎球菌、狂犬病、b型インフルエンザ菌
などがあげられる。また、予防接種法による定期接種(予防接種を受けるよう努めなければいけないもの)として、小児期におけるポリオ、BCG、麻疹、風疹、百日咳ジフテリア破傷風(年齢によってジフテリア破傷風)、日本脳炎、高齢者におけるインフルエンザがあげられる。
 予防接種の歴史では、18世紀のエドワード・ジェンナーによる種痘(天然痘に対するワクチン)が有名。その後上述のように数々のワクチンが普及した。なかでも、日本脳炎ワクチン(1954年)や水痘ワクチン(1987年)は、世界に先がけて日本で開発されたワクチンである。しかし、欧米で効果が認められているワクチンであっても国内導入が遅れたもの(b型インフルエンザ菌など)、接種率が低いもの(麻疹、水痘、おたふくかぜ、肺炎球菌など)、国内では導入されていないもの(7価肺炎球菌など)などがあり、予防接種については日本が先進国とはいいがたい(2009年1月現在)。[新庄正宜]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

よぼう‐せっしゅ ヨバウ‥【予防接種】
〘名〙 伝染病の発生や流行を予防するために、ワクチンを接種すること。人工的に免疫状態をつくり、その伝染病に対して抵抗性を得させる。予防注射。
※風俗画報‐三二〇号(1905)衛生門「王越村の住民に対しては予防接種(ヨバウセッシュ)を行ふ筈なり」

出典:精選版 日本国語大辞典
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