@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

二体問題【にたいもんだい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

二体問題
にたいもんだい
two-body problem
2個の物体が互いに力を及ぼし合いながら行なう運動。2物体の衝突も二体問題であるが,万有引力電磁気力,核力を及ぼし合う 2質点の相対運動をいうことが多い。2質点の間の力が相互距離だけの関数であるときには,慣性系における質量 mM の 2質点の運動方程式は重心運動と相対運動とに分離される。重心運動として,2質点の重心は慣性系において等速度運動をする。相対運動では,質量 m の質量 M に対する相対運動は,質量が換算質量 mM/(mM) である質点の慣性系における運動と同じになり,二体問題は一体問題から換算される。太陽と地球では,太陽の質量 M が地球の質量 m の 33万倍もあるので,地球の換算質量は質量とほぼ同じで,地球は固定した太陽のまわりを運動すると考えてよい。しかし水素原子では,原子核の質量 M が電子の質量 m の 1840倍にすぎないので,換算質量の効果が水素原子スペクトルのなかで観測される。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

にたい‐もんだい【二体問題】
物理学で、相互作用する2個の質点からなる系の運動を規定する問題。共通の重心を回る一体の問題に帰着でき、古典力学では解析的が得られる。ニュートン万有引力に従う天体の運動や原子核の周りを回る電子の古典力学的な運動を扱うことができる。→三体問題多体問題

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

にたいもんだい【二体問題】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

二体問題
にたいもんだい

相互に力を及ぼし合う二体の相対運動を求める問題。普通はニュートンの万有引力のもとでの二質点の運動をさす。二体の軌道の形は、二体の重心を焦点とする二次曲線となり、エネルギーの値によって楕円(だえん)、放物線、双曲線となる。運動の状況はケプラーの三法則で完全に記述できる。太陽の周りを運動する惑星・彗星(すいせい)、地球の周りを運動する人工衛星の運動は、近似的に二体問題として取り扱える。しかし二体問題として近似できる期間は短くて、長期にわたる運動を論ずるには、他の惑星による引力とか、地球が完全な球でないことによる力をも考慮しなければならない。相対論の効果を考慮すると二体問題の軌道は二次曲線でなくなる。その効果は、重力が小さい太陽系の場合には、近日点が移動する二次曲線で惑星の運動は近似できる。

[木下 宙]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

二体問題」の用語解説はコトバンクが提供しています。

二体問題の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation