●二十二社【にじゅうにしゃ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
二十二社
にじゅうにしゃ
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デジタル大辞泉
にじゅうに‐しゃ〔ニジフニ‐〕【二十二社】
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世界大百科事典 第2版
にじゅうにしゃ【二十二社】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
二十二社
にじゅうにしゃ
平安時代中期以降、中世において朝廷より格別の崇敬を受けた神社。祈雨・祈年穀をはじめ国家の大事に際して臨時に朝廷より使を遣わし、幣帛(へいはく)を奉る神社をいう。社数22の神社をいい、社格の一種とされた。平安初期より、農作の順調な生育と祈雨・止雨祈願のための臨時奉幣が特定の有力神社である名神(みょうじん)社へ対して頻繁に行われるようになり、そのなかの有力社を中心として醍醐(だいご)朝の昌泰(しょうたい)・延喜(えんぎ)年間(898~923)にまず十六社が選ばれた。伊勢(いせ)、石清水(いわしみず)、賀茂(かも)、松尾、平野、稲荷(いなり)、春日(かすが)、大原野、大神(おおみわ)、石上(いそのかみ)、大和(やまと)、広瀬、龍田(たつた)、住吉、丹生(にう)、貴布禰(きふね)の16社をいい、伊勢および式外社の石清水、大原野社を除くとすべて名神であり、名神中の名神が選ばれている。地域的にも伊勢、住吉を除くと平安京近辺の王城鎮護の神を中心に山城(やましろ)国(京都府)7社と、古京の古社である大和国(奈良県)7社で、山城・大和の2国に集中している。承平(しょうへい)・天慶(てんぎょう)の乱の終焉(しゅうえん)する941年(天慶4)以降、十六社奉幣がしばしば行われ、966年(康保3)に制度として確立した。ついで991年(正暦2)吉田、広田、北野の3社が加わり19社、994年には梅宮(うめのみや)社を加えて20社とした。このあと995年(長徳1)に祇園(ぎおん)(八坂(やさか))が、また1039年(長暦3)以降は近江(おうみ)国(滋賀県)日吉(ひえ)社も加わるようになり、1081年(永保1)に永例とされて二十二社奉幣制度が確立した。
平安末期には平氏の台頭により安芸(あき)国(広島県)厳島(いつくしま)社の加列が問題となったが加えられることなく、以来22の社数は固定化し、室町中期の奉幣が廃されるまで続けられた。臨時奉幣のほか、長元(ちょうげん)年間(1028~37)ごろからは2月・7月(または8月)の年2回祈年穀奉幣が恒例化するようになる。二十二社のほとんどは朝廷と深いかかわりをもち、伊勢の神嘗(かんなめ)祭、石清水祭、賀茂祭など十六神社の恒例祭が国家公的の祭祀(さいし)(公祭)とされた。明治の新たな社格制度においても、古来の伝統が重んじられ、別格の伊勢を除いてすべて官幣大・中社に列している。
[岡田荘司]
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精選版 日本国語大辞典
にじゅうに‐しゃ ニジフ‥【二十二社】
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