@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

二十二社【にじゅうにしゃ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

二十二社
にじゅうにしゃ
平安時代以降,朝廷奉幣を受けた 22の神社伊勢神宮のほかは,すべて畿内の神社。昌泰1(898)年以来この名がみえているが,一定したものではなかった。長暦3(1039)年に,伊勢,石清水,賀茂松尾,平野,稲荷春日,大原野,大神(おおみわ),石上(いそのかみ),大和(おおやまと),広瀬,竜田住吉日吉梅宮,吉田,広田祇園北野丹生(にう),貴船の 22社と定められた。特に伊勢神宮,石清水八幡宮賀茂神社(→賀茂御祖神社賀茂別雷神社)は重視され,三社奉幣が行なわれた。二十二社の名は明治維新後に廃絶した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

にじゅうに‐しゃ〔ニジフニ‐〕【二十二社】

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

にじゅうにしゃ【二十二社】
古代末期以降,中世に,朝廷より特別処遇を受けた神社のことで,その総数より二十二社といい,社格の一つともみられている。古くより官社の制度とは別に朝廷より特別の崇敬を受けた神社があり,国家重大事や,天変地異にあたって,使者派遣,奉幣されてきた。しかし律令体制も崩れ,《延喜式》巻九・十に記す神社にもしだいに幣されなくなる一方,依然として朝廷の篤い崇敬をうけていた神社は時代とともに二十二社に限られ,いわゆる二十二社の制ができた。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

二十二社
にじゅうにしゃ

平安時代中期以降、中世において朝廷より格別の崇敬を受けた神社。祈雨・祈年穀をはじめ国家の大事に際して臨時に朝廷より使を遣わし、幣帛(へいはく)を奉る神社をいう。社数22の神社をいい、社格の一種とされた。平安初期より、農作の順調な生育と祈雨・止雨祈願のための臨時奉幣が特定の有力神社である名神(みょうじん)社へ対して頻繁に行われるようになり、そのなかの有力社を中心として醍醐(だいご)朝の昌泰(しょうたい)・延喜(えんぎ)年間(898~923)にまず十六社が選ばれた。伊勢(いせ)、石清水(いわしみず)、賀茂(かも)、松尾、平野、稲荷(いなり)、春日(かすが)、大原野、大神(おおみわ)、石上(いそのかみ)、大和(やまと)、広瀬、龍田(たつた)、住吉、丹生(にう)、貴布禰(きふね)の16社をいい、伊勢および式外社の石清水、大原野社を除くとすべて名神であり、名神中の名神が選ばれている。地域的にも伊勢、住吉を除くと平安京近辺の王城鎮護の神を中心に山城(やましろ)国(京都府)7社と、古京の古社である大和国(奈良県)7社で、山城・大和の2国に集中している。承平(しょうへい)・天慶(てんぎょう)の乱の終焉(しゅうえん)する941年(天慶4)以降、十六社奉幣がしばしば行われ、966年(康保3)に制度として確立した。ついで991年(正暦2)吉田、広田、北野の3社が加わり19社、994年には梅宮(うめのみや)社を加えて20社とした。このあと995年(長徳1)に祇園(ぎおん)(八坂(やさか))が、また1039年(長暦3)以降は近江(おうみ)国(滋賀県)日吉(ひえ)社も加わるようになり、1081年(永保1)に永例とされて二十二社奉幣制度が確立した。

 平安末期には平氏の台頭により安芸(あき)国(広島県)厳島(いつくしま)社の加列が問題となったが加えられることなく、以来22の社数は固定化し、室町中期の奉幣が廃されるまで続けられた。臨時奉幣のほか、長元(ちょうげん)年間(1028~37)ごろからは2月・7月(または8月)の年2回祈年穀奉幣が恒例化するようになる。二十二社のほとんどは朝廷と深いかかわりをもち、伊勢の神嘗(かんなめ)祭、石清水祭、賀茂祭など十六神社の恒例祭が国家公的の祭祀(さいし)(公祭)とされた。明治の新たな社格制度においても、古来の伝統が重んじられ、別格の伊勢を除いてすべて官幣大・中社に列している。

[岡田荘司]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

にじゅうに‐しゃ ニジフ‥【二十二社】
中古、恒例の奉幣のほか、国家の重大事・天変地異の時、朝廷から奉幣された二二の神社。永保元年(一〇八一)、制度として確定。伊勢・石清水・賀茂・松尾・平野・稲荷・春日・大原野・大神(おおみわ)・石上(いそのかみ)・大倭(おおやまと)・広瀬・龍田・住吉・梅宮・吉田・広田・祇園・北野・丹生・貴船・日吉(ひえ)の各社。
※日本紀略‐寛弘六年(1009)二月一四日「祈年穀奉幣廿二社

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

二十二社」の用語解説はコトバンクが提供しています。

二十二社の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation