●二月革命【ニガツカクメイ】
デジタル大辞泉
にがつ‐かくめい〔ニグワツ‐〕【二月革命】


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世界大百科事典 第2版
にがつかくめい【二月革命 Révolution de Février】
[議会改革の動き]
七月王政末期の下院議員選挙資格は,年200フラン以上の納税者に制限されたが,それは人口3000万のうち有権者24万にすぎず,社会階層的にいえば,大土地所有者を中心とする名望家層と金融資本家などの上層ブルジョアに限定されていた。
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にがつかくめい【二月革命 Fevral’skaya revolyutsiya】
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精選版 日本国語大辞典
にがつ‐かくめい ニグヮツ‥【二月革命】
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旺文社世界史事典 三訂版
二月革命
にがつかくめい
Révolution de Février
七月王政では,人口の1%未満という制限選挙制の下に大金融資本のブルジョワ寡頭政の性格が強まった。これに対し,産業革命の結果成長した中小資本家層は選挙権の拡大を要求し,労働者階級の間には社会主義の影響が強まっていたが,ギゾー内閣の対英屈従外交・労働者弾圧,さらに1845〜47年の経済危機はこれに拍車をかけ,各地で普通選挙を要求する改革宴会が開かれ,反政府機運が高まった。1848年2月,パリでの改革宴会弾圧が民衆の蜂起をよび,ギゾー内閣は辞職,ついでルイ=フィリップも亡命し,臨時共和政府が成立した(第二共和政)。臨時政府にはルイ=ブランらの社会主義者も加わり,労働者の権利保障,国立工場設立などが決定された。しかし,ブルジョワ共和派と社会主義者との対立が激化し,六月暴動で社会主義者は敗北,12月ルイ=ナポレオンが大統領に選ばれた。この革命には労働者階級が重要な役割を果たし,ドイツの三月革命,イタリアの統一運動など,全ヨーロッパの自由主義・国民主義の運動に大きな影響を与えた。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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