●井筒【いづつ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
井筒
いづつ
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デジタル大辞泉
い‐づつ〔ゐ‐〕【井筒】
2 鉄筋コンクリート製の底もふたもない筒。建造物の基礎を作るのに用いる。
3 紋所の名。1の形を図案化したもの。平(ひら)井筒・角立(かくたて)井筒など種々ある。井桁(いげた)。
[補説]曲名別項。→井筒
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いづつ【井筒】[謡曲]
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世界大百科事典 第2版
いづつ【井筒】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
井筒
いづつ
能の曲目。三番目物。五流現行曲。世阿弥(ぜあみ)の幽玄能を代表する名作。原典は『伊勢(いせ)物語』。典拠正しい題材であることを、世阿弥は本説(ほんぜつ)とよんで作能の第一条件とした。秋の夕暮れ。在原寺(ありわらでら)の廃墟(はいきょ)を訪れた旅の僧(ワキ)の前に、井筒の女の亡霊(前シテ)が里女の姿で現れ、筒井筒の幼なじみからしだいに恋に移行していった在原業平(ありわらのなりひら)と女のこと、女の純情ゆえに危機を乗り切り、愛を貫いたことを物語り、実はその井筒の女は自分と名のって消えていく。
後シテは業平の形見の衣装を身に着けて旅の僧の夢のなかに現れ、恋の情念を美しい舞に結晶させ、薄(すすき)を押し分けて思い出の井戸に男装の姿を映して恋人をしのぶ。この男装の姿は、業平自身のイメージとも重なり合い、後世映画が開発したオーバーラップやナラタージュ、フラッシュ・バックなどと同じ手法を世阿弥は用いている。死後何百年もの時点から、生の時間を、愛のすべてを凝縮する夢幻能の手法によって、恋の永遠性がみごとに描かれている。
なお間狂言(あいきょうげん)は里人による物語だが、これを省略し、舞台上で後シテの扮装(ふんそう)に変わり、叙情の一貫性を高める演出もある。
[増田正造]
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精選版 日本国語大辞典
い‐づつ ゐ‥【井筒】

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