●亜鉛華【あえんか】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
亜鉛華
あえんか
zinc flower
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
あえんか【亜鉛華 zinc white】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
亜鉛華
あえんか
zinc flower
酸化亜鉛の工業薬品、顔料(がんりょう)などとしての通称。亜鉛白ともいう。金属亜鉛を、るつぼで融解し、1000℃程度で気化させ、これを空気で燃焼させると煙霧状の酸化亜鉛が生成する。これを冷風で急冷すると微粒となるので、サイクロンなどで捕集する(乾式間接法)。また亜鉛鉱から直接取り出した金属亜鉛の気体を空気酸化してつくることもある(乾式直接法)。あるいは硫酸亜鉛の水溶液にソーダ灰(無水炭酸ナトリウム)を加えて、塩基性炭酸亜鉛を沈殿させ、水洗、濾過(ろか)後、煆焼(かしょう)してつくる(湿式法)。これは乾式のものより微粒で活性亜鉛華という。亜鉛華は白色顔料として塗料用にもっとも多量に使用され、比重は5.47~5.78で鉛白(塩基性炭酸鉛の慣用名)に次いで大である。隠蔽(いんぺい)力は二酸化チタンよりはるかに小さく、鉛白よりやや小さいが着色力は大きい。白色顔料としてペンキ、絵の具、印刷インキ、リノリウム用顔料などにも広く用いられ、ゴム用には加硫促進剤あるいは補強剤として使用される。医薬品として無毒な収斂(しゅうれん)剤、乾燥剤、保護剤となり、いくぶん防腐作用もあるので、亜鉛華軟膏(なんこう)などのような外用剤としても用いられる。またメタノール、アセトン製造用触媒、歯科用セメントなどにも用いられる。
[中原勝儼・大塚 淳]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
あえん‐か ‥クヮ【亜鉛華】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
あえん‐か〔‐クワ〕【亜鉛華】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「亜鉛華」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●亜鉛華の関連情報
関連キーワード
| クロムアルミナピンク| 酸化物| 水銀電池| 透明導電膜付ガラス| ガスセンサー| 光吸着| 化合物半導体| ニッケル亜鉛電池| バリスター(抵抗体)| 硫化亜鉛|