●交戦団体【こうせんだんたい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
交戦団体
こうせんだんたい
belligerent community
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世界大百科事典 第2版
こうせんだんたい【交戦団体】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
交戦団体
こうせんだんたい
a belligerent community
独立闘争や革命闘争の過程で、闘争の主体たる反徒団体が一定の地域を実効的に支配し、事実上で、限定された地域の政府を樹立するに至ることがある。このようなとき、本国政府または正統政府、さらに第三国たる外国が、この団体を交戦団体として承認することができる。承認された団体は交戦団体とよばれ、国際法上の主体として一定の権利・義務の担い手となる。
すなわち、本国政府または正統政府が承認を行ったときは、これらの政府と、交戦団体の間の闘争関係は、国際法上の戦争となり、戦時国際法が適用される。その結果、国内法上の内乱罪や殺人罪に関する法規は適用を排除され、闘争関係は対等のルールにのることとなる。また、本国政府または正統政府は、交戦団体の支配する地域における外国や外国人の権利を保護すべき義務を免れることができる。他方で、外国が交戦団体を承認したときは、交戦団体は、その支配する地域で、その外国または外国人の権利を保護すべき義務を負うとともに、承認した外国は闘争に対して国際法上の中立の地位にたち、中立法規の適用を受ける。このように交戦団体承認の制度は、内乱がある程度以上に大規模化すると、これに国際法的規制をする必要が生じるため、18世紀末以来成立してきたもので、アメリカの南北戦争のときの南軍がもっとも有名な例である。しかし最近では交戦団体承認の例は跡を絶っている。
[石本泰雄]
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精選版 日本国語大辞典
こうせん‐だんたい カウセン‥【交戦団体】
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デジタル大辞泉
こうせん‐だんたい〔カウセン‐〕【交戦団体】
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