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交流機【こうりゅうき】

日本大百科全書(ニッポニカ)

交流機
こうりゅうき
alternating current machine
電動機、発電機のうち、端子に交流電力が入出力するもの。パワーエレクトロニクスの発達する以前の1960年代までは直流電力と交流電力の変換が容易でないため、電力の形態による分類は発電機および電動機を使用するうえでの重要な分類であった。この分類は現在でも端子電圧の形態による機能的な分類として用いられている。
 しかしながら、交流とは正負の電圧が交番する電力である。したがって、交流と直流だけの分類ではパワーエレクトロニクスで駆動するSRモーター(スイッチトリラクタンスモーターswitched reluctance motor)やステッピングモーターのようにプラスまたはマイナスのみのパルス波形で駆動する電動機が分類できない。これらは特殊波形電力という新しい分類にせざるをえない。
 交流機は、回転数が交流電源の周波数と一定の比例関係にある同期機と、交流電源の周波数とは対応しない非同期機に分類される。同期機では回転数N(単位は毎分min-1)と電源周波数f(単位はヘルツHz)との対応は極数Pを用いて、N=120f/Pと表され、同期速度とよばれる。非同期機の代表は誘導機である。誘導機は完全に無負荷であれば同期速度で回転するが、負荷の増加に伴い、回転数は同期速度から徐々に低下してゆく。またユニバーサルモーター(交流整流子電動機)は交直両用の電動機であり、電源周波数とは同期しない。
 以上のことから、交流機を分類すると次のようになる。
(1)同期機 巻線形同期機、永久磁石同期機、リラクタンスモーター、ステッピングモーター。
(2)誘導機(非同期機) かご形誘導機、巻線形誘導機、単相誘導機。
(3)交流整流子機(ユニバーサルモーター)。
 現在では、低電圧の小型機以外の大部分の電動機、発電機には交流機が使われている。これは直流機には電気ブラシと整流子があり交流機より大きいことのほかに、保守、寿命の問題があることでその使用が減っていると考えられる。[森本雅之]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

こうりゅう‐き カウリウ‥【交流機】

出典:精選版 日本国語大辞典
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