●交配【こうはい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
交配
こうはい
mating; crossing
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デジタル大辞泉
こう‐はい〔カウ‐〕【交配】
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世界大百科事典 第2版
こうはい【交配 crossing】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
交配
こうはい
crossing
mating
2個体間で受粉あるいは受精を行うこと。交配は、両親の遺伝子型の異同は問題とせずに用いるが、とくに遺伝子型の異なる2個体間の交配は交雑とよばれる。
家畜の交配は、まず育種の目標を確立し、それにふさわしい選抜を行い、その目標にかなった方法で行われる。したがって育種目標に応じて交配の仕方も異なる。遺伝的に遠く、相異なるものの長所をあわせもった雑種をつくりたい場合、すなわち特定形質の付与、あるいは両親のいずれかよりも優れた一代雑種(F1)をつくる雑種強勢を期待したい場合には、属を異にするものどうしの交配である属間交配、または同じ属に入るが種を異にする種間交配を行う。これらの場合、多くは雌雄とも、またはどちらか一方(哺乳(ほにゅう)類では雄、鳥類では雌)が不妊のためF1のみしか得られない。属間交配の実例としては、ウシとアメリカバイソン(アメリカヤギュウ)のF1でダニ熱に強いカタロ、アヒルとバリケンのF1で早熟早肥の土蕃鴨(トウホアンアー)などがある。種間交配では、雌ウマと雄ロバのF1で、強健で耐久力があり粗食、少食で役畜として賞用されているラバがある。
異品種間の交配を品種間交配といい、単に交雑ともいわれる。交雑によってできた子を交雑種または雑種という。この交配は、一方の品種の特定形質の他方への付与、二つ以上の品種のもつ相異なる長所を有する新品種の作出、雑種強勢を期待する場合などに用いられる。例としては、イギリス在来馬とアラブなど東洋種のウマとの交配によってできたサラブレッド、ヒツジのメリノーとイギリス長毛種などとの交雑によってつくられた毛肉兼用種のコリデールがある。また、現在飼っている品種をほかのより望ましい品種に取り替えたいが経済的理由などで一挙にできない場合には、数代重ねて交配しその品種に近づける累進交配を行う。
一方、非常に優れた形質を遺伝的に固定したい場合、とくに血縁関係にある個体どうしの交配である近親交配が行われる。この場合、能力の飛躍的向上はみられないが、遺伝子のホモ化する可能性がもっとも高く、その結果好ましくない劣性遺伝形質もホモ化され表現型に出ることもあるので、劣性遺伝子の摘発にも適した方法である。このように優れた個体が出現し、その形質集団を作出維持したいとき、その個体と同一の系統内での選抜による交配、すなわち系統交配が行われる。必然的にかなりの近親交配を伴うが、この方法によりホモ化され確立された形質集団を近交系という。
[西田恂子]
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精選版 日本国語大辞典
こう‐はい カウ‥【交配】
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