@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

仏具【ぶつぐ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

仏具
ぶつぐ
仏教を修行し,仏事を営むのに必要な器物総称。仏を供養する仏供器,修法用の法具 (→密教法具 ) ,僧侶持物としての僧具に大別でき,さらに顕教,密教,禅宗,浄土宗などの宗派によって荘厳 (しょうごん) の方法や種類に多少の相違がある。仏供器には舎利塔 (しゃりとう) ,舎利容器華瓶 (けびょう) ,香炉など,法具には磬 (けい) ,金剛杵 (こんごうしょ) ,金剛鈴,華鬘 (けまん) , (ばん) など,僧具には袈裟 (けさ) ,数珠 (じゅず) ,鉢などがある。大半は古代インドの日常の道具,武器,武具のたぐいに源流をもつが,仏教の伝播に伴い各地で風土化あるいは象徴化され,原型の意味の忘れられたものも多い。美術工芸品としてもすぐれたものが多く伝わる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ぶつ‐ぐ【仏具】
仏前に供える器物の総称。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ぶつぐ【仏具】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ぶつぐ【仏具】
仏前に供える器具。ぶぐ。 -屋

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

仏具
ぶつぐ
仏道の修行に資する器具類の総称。宗教一般の祭祀(さいし)に用いられる器具類を総称して祭具というが、仏具も広義には祭具に属する。祭具は宗教儀礼と有機的に結合している。すなわち、祭場の荘厳(しょうごん)に用いられたり、神的存在と人間主体とが交わる通路づけの役割を果たしたり、また祭具自体が宗教的象徴物となるなど、さまざまな機能を担って、地上に聖なる儀礼的空間を現出させる。仏具も祭具と同様の機能をもつ器具である。[藤井正雄]

分類

仏道の修行の場は伽藍(がらん)で、伽藍は仏堂と僧房とからなる。仏堂は、仏の浄土である仏国土の象徴であるから、浄土にふさわしい飾り、仏の威徳を表す器具を荘厳具という。荘厳具は仏を供養(くよう)するための供養具でもある。どんな簡素な仏堂にも仏前に荘厳・供養具として置かれている三具足(みつぐそく)(香炉(こうろ)、燭台(しょくだい)、華瓶(けびょう))は仏具の基本となる。仏前に奉仕する僧の持ち物および僧服を僧具という。大乗文献では『梵網経(ぼんもうきょう)』下巻に、修行僧がつねに携帯すべき「三衣六物(さんねろくもつ)の道具」として楊枝(ようじ)(歯を磨き、口臭を除く)、澡豆(そうず)(手を洗うための豆の粉)、三衣(さんね)、瓶(びょう)(飲用水用と洗水用の2種)、鉢、座具、錫杖(しゃくじょう)、香炉、漉水嚢(ろくすいのう)(水中の虫を殺さぬため水を漉(こ)す道具)、手巾(しゅきん)(汗拭(ふ)き)、刀子(とうす)(かみそり、つめ切り、鋏(はさみ))、火燧(かすい)(火打ち道具)、鑷子(にょうす)(毛抜き)、縄牀(じょうしょう)(縄張りの椅子(いす)、今日の曲(きょくろく)にあたる)、経、律(『梵網経』)、仏像、菩薩(ぼさつ)形像の、いわゆる比丘十八物(びくじゅうはちもつ)をあげている。僧が法会(ほうえ)(法要)を営むことは重要な修行の一つであり、威儀を整えた立ち居ふるまいが要求される。このような僧の威厳を象徴する持ち物をとくに威儀具と称する。また、僧具に含まれる僧服も、法会に着用する荘厳服をとくに法衣(ほうえ)とよんで区別する。このように、広義には〔1〕荘厳・供養具、〔2〕僧具、〔3〕法衣、〔4〕威儀具に、〔5〕密教独自の仏具としての密教法具(略して法具)の5種類を総称して仏具というのである。しかし、5種の分類はいちおうの区別であって、一つの器具が2種以上の機能を兼ねることも多いので厳密には区別できない。なお仏具の分類については、たとえば『和名抄(わみょうしょう)』では仏塔具、伽藍具、僧坊具、『古事類苑(るいえん)』では仏具(法具)、僧具、僧服の三部に分類するなど、同じ仏具でも文献によって部門を異にし、一定の分類法はみられない。[藤井正雄]

具体例

便宜上仏具を、(1)仏の荘厳・供養具と、(2)修行・法会に用いられる僧具・法衣・威儀具・法具の仏具、とに分けることができる。しかし、狭義には器具に限定して、法衣を除いていう場合もある。ここでは狭義にとって具体的にみてみる。仏の荘厳・供養具としては、舎利(しゃり)塔、厨子(ずし)、須弥壇(しゅみだん)、天蓋(てんがい)、幢幡(どうばん)、打敷(うちしき)、水引(みずひき)、華鬘(けまん)、礼盤(らいばん)、経机(きょうづくえ)、三具足、五具足(ごぐそく)(香炉と、燭台・華瓶各一対)などがあげられる。密教の荘厳具として密壇(大壇)、護摩壇などがこれに加わる。法会の仏具は、鳴物といわれる梵音具と僧の持ち物としての僧具とに区分できる。梵音具には梵鐘、喚鐘(かんしょう)(きん)、引(いんきん)、鈴(れい)、磬(けい)、鐃(にょうばつ)、太鼓、木魚などがある。浄土教系の鉦鼓(しょうこ)、伏鉦(ふせがね)、禅系の雲版(うんばん)、日蓮(にちれん)系の木鉦(もくしょう)などがこれに加わる。僧具としては数珠(じゅず)、扇(おうぎ)、華籠(けこ)、柄香炉(えごろ)、座具、如意(にょい)、錫杖、払子(ほっす)、中啓(ちゅうけい)、警策(きょうさく)、曲などである。このほか金剛杵(こんごうしょ)、金剛盤、金剛鈴、羯磨(かつま)、六器などは密教法具として一括される。このほか、修験道(しゅげんどう)法具として一括される仏具として、頭襟(ときん)・法螺(ほら)・笈(おい)・金剛杖、最多角(いらたか)念珠などのいわゆる山伏十二道具・山伏十六道具といった峰入(みねいり)道具、儀礼仏具、入峰斧(にゅうぶおの)・三鈷柄剣(さんこえけん)・碑伝(ひで)(入峰修行の証(あかし)として峰中の宿に立てた角柱の標識)などの峰入用具がある。[藤井正雄]
『蔵田蔵編『仏具』(『日本の美術16』1967・至文堂) ▽石田茂作監修『仏具』(『新版仏教考古学講座 第五巻』1976・雄山閣出版) ▽清水乞編『仏具辞典』(1978・東京堂出版)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ぶつ‐ぐ【仏具】
〘名〙 仏事に用いる器具。仏前を飾るための花瓶、香炉などの器具。仏器。仏供(ぶっく)。ぶぐ。
※参天台五台山記(1072‐73)一「黄金仏具燈台等有其数」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ぶ‐ぐ【仏具】

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

仏具」の用語解説はコトバンクが提供しています。

仏具の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation