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代替の弾力性【だいたいのだんりょくせい】

日本大百科全書(ニッポニカ)

代替の弾力性
だいたいのだんりょくせい
elasticity of substitution

一定量の生産を行うときに、ある生産要素を他の生産要素によって代替することの難易を示す尺度をいう。生産要素比率の百分率変化と、生産要素相互間の限界代替率の百分率変化の比率で示される。

 完全競争のもとで、企業の主体的均衡の条件が満たされているときには、限界代替率は生産要素の価格比率に等しいので、代替の弾力性は、生産要素の価格比率の変化に対する要素投入量比率の相対的な反応度を表すことになる。この概念を所得分配の限界生産力説に適用すると、次のような命題が導かれる。いま労働をL、資本をK、これらのサービスに対する価格をそれぞれw、rとすれば、賃金総額はwL、利潤所得はrKとなる。このとき労働と資本の分配率の比をα=wL/rK=(w/r)(L/K)とすれば、αの上昇は労働分配率の上昇を、αの減少は資本分配率の上昇を示すことになる。いまwがrと比較して相対的に上昇したならばαはどうなるだろうか。w/rの上昇はαの上昇にはかならずしもならない。なぜならばw/rの上昇はL/Kを低下させるからである。ここでw/rの上昇率とL/Kの減少率の相対的な大きさが問題となる。いま代替の弾力性σを

とすれば、σ>1ならば、w/rの上昇率はL/Kの減少率よりも小さいから、αは減少する。同様にσ=1ならば、w/rが上昇してもL/Kが同じだけ減少するから、αは変化しない。σ<1ならば、w/rの上昇率はL/Kの減少率よりも大きいから、αは上昇する。

[畑中康一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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