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仮想敵国【かそうてきこく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

仮想敵国
かそうてきこく
hypothetical enemy
ある国が国防計画をつくるにあたってその前提としあるいは対象とする国をいう。これには国民の思想的動員の対象となっている国も含まれる。たとえば,日清戦争後の日本とロシア,普仏戦争後のドイツフランスなどの関係が顕著な例である。第2次世界大戦後,冷戦のなかで東西対立が激化していた頃には,仮想敵国の問題は,2つの体制間の問題となっていた。また,外交政策の決定に際しても,一般的に,友好国,中立国,仮想 (または潜在) 敵国の区別を設けて,それぞれに対する行動規範をつくりだすことも行われている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

かそう‐てきこく〔カサウ‐〕【仮想敵国】
国防計画などを立てる場合に、仮に敵国と想定する国。

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世界大百科事典 第2版

かそうてきこく【仮想敵国 potential(hypothetical) enemy】
一国が国防政策を決めたり,作戦計画を立てたりする場合に,仮に敵国として想定し,敵味方戦力の分析や戦略戦術策定の対象とする国のことをいう。仮想敵国は,近い将来,それとの戦争が起こる蓋然性の高い特定の国を意味し,一国の軍備,兵器開発,他の友好国との軍事同盟関係などの安全保障体制は,すべてこうした仮想敵国との関係で相対的に決定される。核兵器あるいは通常兵器に関して見られる軍備競争は,相互に相手を仮想敵国とみなす国と国が,それぞれ軍事的バランスを自国に有利なものにしようと試みることから生ずる交互的な行為である。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

仮想敵国
かそうてきこく

将来自国と軍事衝突が想定される国。通常、軍事ドクトリンや戦略・戦術、自国軍の編成・装備、教育・訓練のあり方について研究するうえで設定され、参考にされることが多い。仮想敵国は政治・外交上緊張状態にある国をさすこともあるが、両者はかならずしも一致するわけではない。1920年代から1930年代にかけて、アメリカがイギリスを対象にしたレッド計画を策定していたように、友好国も仮想敵国の対象になることもある。政治・外交に多大な影響を及ぼす可能性があることから、実際に仮想敵国が公にされることは稀(まれ)である。日本政府は2004年(平成16)12月に決定された新防衛大綱(16大綱)において初めて中国を「新たな脅威」と位置づけたが、公に中国を仮想敵国に設定しているわけではない。

[村井友秀]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

かそう‐てきこく カサウ‥【仮想敵国】
〘名〙 一国が国防政策を計画したり、作戦計画を立てたりする場合に、仮に敵国と想定して、その対象とする国。〔新しき用語の泉(1921)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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