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仮象【カショウ】

デジタル大辞泉

か‐しょう〔‐シヤウ〕【仮象】
《〈ドイツ〉Schein実在的対象を反映しているように見えながら、対応すべき客観的実在性のない、単なる主観的な形象の形。偽りの姿。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

かしょう【仮象】
実際に存在するように感覚に現れながらも、それ自身客観的な実在性をもたない形象。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

仮象
かしょう
appearance英語
apparenceフランス語
Scheinドイツ語
それ自体現実的でないにもかかわらず、現実的であるかのような「見かけ」を示すものをさす用語。一方でまったく現実を離れた幻想あるいは幻覚と、他方で現実と結び付いた現象と区別されるが、それぞれの境界は、かならずしも明瞭(めいりょう)ではない。何を仮象とみるかは、それに対立する現実的なものとして何を考えるかによって決まり、したがって、その場面に応じて、さまざまな仮象が考えられる。
 知覚の現実的対象に対するものとしては心理的仮象が、日常生活の現実に対するものとしてはシラーの説く美的仮象が、人間理性の限界に対してはカントの説く超越論的仮象などが、その例としてあげられる。仮象は、このように、それぞれの場面に応じて、すでになんらかの意味で定められた現実からの逸脱として負(ふ)の評価を受けるか、それとも現実を超えた理想的価値を志向するものとして正の評価を受けるかするのである。[坂部 恵]
『カント著、篠田英雄訳『純粋理性批判』(岩波文庫)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

か‐しょう ‥シャウ【仮象】
〘名〙 (Schein の訳語)
① 実在そのままではなく、その仮のあらわれ。仮象説としてカントに発し、シラーを経てハルトマンによって確立された。
※審美論(1892‐93)〈森鴎外〉二「穉き実際主義真ならば、審美上の仮象(映象)と物の実との別は立たざるべし」
② 客観的実在性を欠いた主観的な思考物。
※春六題(1921)〈寺田寅彦〉一「夢幻的な間に合せの仮象を放逐して永遠な実在の中核を把握したと思はれる事」

出典:精選版 日本国語大辞典
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