●仲居【ナカイ】
デジタル大辞泉
なか‐い〔‐ゐ〕【仲居】
2 近世、幕府の大奥や大名屋敷などに仕える女性の詰めていた部屋。また、そこに詰めた女性。お仲居。御末(おすえ)。
3 近世、武家や商家の上女中と下女中との中間に使われた女性。中通りの女。
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世界大百科事典 第2版
なかい【仲居】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
仲居
なかい
料理店などで飲食・遊興の世話をする座敷女中。元来は、宮廷で炊事をつとめる下級女官の名であったものが武家や民間にも継承され、茶屋に移って炊事とは無縁の職業となった。紅色の前垂(まえだれ)をつけるので赤前垂と俗称するが、この風俗は宮廷女官以来の伝統である。関西の茶屋の仲居は、単なる給仕人の域を超えて、遊女や芸者の指名をはじめ座敷の差配の実権を握るようになった。
[原島陽一]
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