●伊勢音頭【イセオンド】
デジタル大辞泉
いせ‐おんど【伊勢音頭】



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世界大百科事典 第2版
いせおんど【伊勢音頭】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
伊勢音頭
いせおんど
三重県伊勢市の民謡。伊勢神宮で、20年に一度行われる式年遷宮に、社殿建て替え用の御用材を氏子が曳(ひ)いて運ぶおりの「お木曳き木遣唄(きやりうた)」。源流は不明であるが、中世の「木遣口説(くどき)」あたりを母体にして、江戸時代に今日の七七五五調、26文字形式に整えられたと思われる。この「お木曳き木遣唄」、俗に囃子詞(はやしことば)をとった「ヤートコセー」は、伊勢神宮の門前町としてにぎわった古市(ふるいち)や川崎の花柳界に入り、お伊勢参りの人たちの酒席の唄になったことから、伊勢土産(みやげ)として日本中に広まっていった。ところが1796年(寛政8)5月4日、古市の「油屋」で、客の医師孫福斎宮(まごふくいつき)が酒のうえから9人を斬(き)る大事件を起こした。この事件はすぐ芝居に仕立てられ、大坂道頓堀(どうとんぼり)・角(かど)の芝居の立て作者近松徳三(とくそう)は、加害者を御師(おし)にし、9人斬りを10人斬りにし、殺人のおりの下座(げざ)囃子に「ヤートコセー」を用いた。そして外題も『伊勢音頭恋寝刃(こいのねたば)』としたため、以来「ヤートコセー」は『伊勢音頭』とよばれるようになった。
[竹内 勉]
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精選版 日本国語大辞典
いせ‐おんど【伊勢音頭】
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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
伊勢音頭
(通称)
いせおんど
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