@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

伊波貝塚【いはかいづか】

国指定史跡ガイド

いはかいづか【伊波貝塚】

沖縄県うるま市石川伊波にある貝塚遺跡。沖縄本島中部東海岸の石川平野に面する標高約90mの丘陵上にある。沖縄の先史時代を知る貴重な遺跡として、1972年(昭和47)に国の史跡に指定された。遺跡は、丘陵頂上直下の岩陰のゆるやかな傾斜地に形成され、南北約20m、東西約160mの範囲に貝層が点在。貝層は厚さ約60cm、貝類・魚骨・獣骨とともに石器土器・骨製品・貝製品が出土し、沖縄における原始時代の生活文化の様相が示されている。とくに土器は、この遺跡を標式として「伊波式」と名付けられた。器形は口が朝顔形に軽く開き、4ヵ所の山と谷のカーブをもつ深鉢形で底は平たい。文様は連点文、列点文で構成され、器体の上半分にほどこされるのが特徴である。伊波式土器は沖縄貝塚時代前期の代表的土器形式で、縄文時代後期に相当するものと推定される。沖縄の先史土器は九州の縄文土器大差ないが、伊波式土器は独特な形式であることから、この時期をに、沖縄が独自の地域文化を発展させていったと考えられている。那覇バスターミナルから沖縄バス「石川入口」下車、徒歩約10分。

出典:講談社
(C)Kodansha 2013.
この内容は執筆時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

日本大百科全書(ニッポニカ)

伊波貝塚
いはかいづか
沖縄県うるま市石川伊波にある貝塚。荻堂(おぎどう)貝塚と並ぶ沖縄先史時代(貝塚時代という)前期を代表する貝塚で、国指定史跡。1904年(明治37)鳥居龍蔵(とりいりゅうぞう)によって発見、調査され、20年(大正9)に大山柏(かしわ)の手で本格的な発掘調査が行われ、その結果は『琉球(りゅうきゅう)伊波貝塚発掘報告』(1922)としてまとめられている。出土土器は器形、文様など荻堂式土器のタイプにほぼ一致するが、曲線文がわずかに認められること、口縁部の把手(とって)状突起が認められないことなど、荻堂式と若干の相違をみせており、伊波貝塚が荻堂貝塚より時代的にやや下がることを教えている。この貝塚はとくに貝製品の出土が顕著で、貝器の多様な発達段階を示す点でも注目されている。[高良倉吉]
『沖縄考古学会編『石器時代の沖縄』(1978・新星図書)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

いは‐かいづか ‥かひづか【伊波貝塚】
沖縄本島東海岸うるま市石川伊波の珊瑚礁上に堆積した貝塚。出土の土器は、縄文時代後期土器と関連すると考えられる。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

伊波貝塚」の用語解説はコトバンクが提供しています。

伊波貝塚の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation