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伝統【でんとう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

伝統
でんとう
tradition
あるものを他に伝える,または与えることで,一般に思想芸術,社会的慣習,技術などの人類の文化の様式態度のうちで,歴史を通じて後代に伝えられ,受継がれていくものをいう。またある個人または集団,時代などの特性が受継がれていく場合をいうこともある。しかし形式のみが伝えられる場合は伝承と呼び,伝統とは区別して考えられることが多い。この意味から M.シェーラーは様式化された伝統を死んだ伝統とし,様式化せずに精神的態度のなかに流れているものをの伝統と呼んだ。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

でん‐とう【伝統】
ある民族・社会・集団の中で、思想・風俗・習慣・様式・技術・しきたりなど、規範的なものとして古くから受け継がれてきた事柄。また、それらを受け伝えること。「歌舞伎伝統を守る」「伝統芸能」

出典:小学館
監修:松村明
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大辞林 第三版

でんとう【伝統】
ある集団・社会において、歴史的に形成・蓄積され、世代をこえて受け継がれた精神的・文化的遺産や慣習。 民族の- -を守る

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

伝統
でんとう
tradition
文字どおりの意味では、歴史的に伝承された物質文化、思考や行為の様式、人やできごとなどについてのイメージ、さまざまな象徴群などを意味する。広義に解すれば、過去から伝えられた文化遺産である。通常、このような文化遺産は、社会が急速に変革されたり、あるいは大量に移入される異文化に遭遇するとき、二様の評価を受ける。古い文化遺産を望ましいとする立場と、旧来の様式を陋習(ろうしゅう)とし、発展を阻害するものとして退ける立場からの評価である。前者を支持する知識人を文人literati、後者を支持する者をインテリゲンチャとよぶこともある。一般に他と比較して旧来の様式が優れていると信じられているものを伝統とよぶことが多い。また伝承された旧来の様式を、他の新しい様式より優れた産物であり、美風であるとする考え方は、伝統主義ともよばれる。伝統主義では、伝統は社会秩序の基盤であるとされ、新しい様式は旧来の美風や安定を攪乱(かくらん)する要素とみなされる。時間的にみれば、この排他的感情が新しいものの形成を阻止する抵抗源となり、空間的には、その感情が自文化中心の優越感と結合して、偏狭な地域根性や民族主義の発展を促すもととなる。伝統主義が強く、近代的な組織構造の確立以前の社会を一般に伝統社会とよぶ。
 進歩や発展が望ましいとされる時代においては、伝統は過去の無知の産物、進歩の障害物とみなされる傾向が強い。しかし、このような進歩の思潮は、逆に伝統の発展を促すことも少なくない。伝統の担い手に伝統をよりよきものに精練したいという願いがあれば、外発的な衝撃を契機として、古い遺産のなかからより真なるもの、よりよきものが抽出され、新しい状況に適応するように再構成、再解釈された形で伝統はしばしば強調された。この場合、伝統は過去のそのままではなく、過去の特定の部分が新様式と組み合わされて再生産されたものである。この意味で、伝統はかならずしも停滞的ではなく、創造の要素でもある。内発的な創造は、このように伝統に基づいて行われることが多い。社会の変革がどのように激しくとも、社会は過去の文化遺産をすべて除去して存続し続けることは不可能に近い。社会成員の共属の感情を継続させるためにも、成員の共感を呼び起こす伝統は、ある程度保持される必要がある。一民族の伝統の核心が、かなりの大変動を経てもなお存続保持されるのは、このゆえである。[口羽益生]
『桑原武夫著『伝統と近代化』(『岩波講座 現代思想11』所収・1957・岩波書店)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

でん‐とう【伝統】
〘名〙 古くからの、しきたり・様式・傾向・思想・血筋など、有形無形の系統をうけ伝えること。また、うけついだ系統。
※黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一「王朝美人の伝統をひいた貴族型の顔容」
※田園の憂鬱(1919)〈佐藤春夫〉「この花の為めに詩の領国内に、貴金属の鉱脈のやうな一脈の伝統を〈略〉鞏固に形造って居るのである」 〔沈約‐立太子恩詔〕

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