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伴性遺伝【ばんせいいでん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

伴性遺伝
ばんせいいでん
sex-linked inheritance
によって現れ方の違う遺伝現象。形質を決定する遺伝子が,性を決定する染色体性染色体)に乗っている場合に起こる。色覚異常が女子に少ないのはその一例である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

伴性遺伝
性染色体上にある遺伝子による遺伝。ヒトなどXY型の性染色体をもつ生物では、X染色体上のみにあるごくまれな劣性遺伝子Y染色体対立遺伝子がないため雄(XY)では発現するが、(XX)ではもう1本のX染色体にある優性遺伝子のために発現しない。これを伴性遺伝といい、ヒトの血友病色覚異常はその代表例。Y染色体にのみある遺伝子に支配される形質も雄にしか現れないが、こちらは限性遺伝と呼ばれる。
(垂水雄二 科学ジャーナリスト / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

ばんせい‐いでん〔‐ヰデン〕【伴性遺伝】
ある形質を支配する遺伝子が、性染色体上にある場合に起こる遺伝現象。人間ではX染色体上にあるため、形質の発現は両性で異なる。色覚異常・血友病などはその例。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

伴性遺伝
 性染色体中にある遺伝子による遺伝.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

ばんせいいでん【伴性遺伝 sex‐linked inheritance】
性染色体の上に座を占める遺伝子の遺伝様式は,常染色体上の遺伝子の遺伝様式と異なり,性型に依存した遺伝子の伝達分離をおこなう。これを伴性遺伝とよぶ。ヒトの色盲や血友病は伴性遺伝の典型的な例であるが,劣性遺伝子によって支配される色盲を例にしての遺伝様式を示すと次のようになる。図1で明らかなように,色盲の母と正常の父の組合せから生まれた息子はみな色盲になるが,娘は色盲の遺伝子をヘテロ(異型)にもっているので,見かけは正常である。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

はんせいいでん【伴性遺伝】
性染色体上の遺伝子の支配による遺伝。性染色体上に性決定に関与する遺伝子以外のものがある時に起こる、性と密接に関連した遺伝現象。キイロショウジョウバエの白眼の遺伝など。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

伴性遺伝
ばんせいいでん
sex-linked inheritance
性染色体にある遺伝子によっておこる遺伝現象。性の区別のある生物の雌雄は、主として染色体の組合せによって決まるが、雌雄に共通に存在する性染色体(哺乳(ほにゅう)類やショウジョウバエなどのX染色体や鳥類やカイコなどのZ染色体)上の遺伝子によっておこる遺伝をとくに伴性遺伝といい、どちらか一方の性のみにある染色体(哺乳類やショウジョウバエなどのY染色体や鳥類やカイコなどのW染色体)上の遺伝子によっておこる遺伝を限性遺伝といって区別する。
 伴性遺伝の例としては、ショウジョウバエの白眼whiteや棒眼bar、ヒトでは先天性色覚異常や血友病、グルコース6-リン酸脱水素酵素欠乏症(赤血球中に存在する酵素で、この酵素を欠失すると貧血をおこしたり、ある薬品に対して感受性が大きくなる)、多発性末梢(まっしょう)血管拡張症(オスラー症ともいう。末梢血管壁が薄いため、血管がふくれて出血をおこし、顔面、唇、舌などに赤い点を生じ、内臓にも出血をおこす)などがある。
 血友病は、血液の中の凝固因子がないため、小さな傷でも出血が止まらないで死亡することもある病気である。血友病のよく知られた家系は、イギリスのビクトリア女王に始まるヨーロッパの各王族の家系である。血友病遺伝子のヘテロの保因者であったビクトリア女王には、息子1人と保因者の娘があった。娘を他国へ嫁がせる王室のしきたりのために、血友病遺伝子は、ドイツ、プロシア、スペインからロシアにおよぶヨーロッパの各王室に広まった。
 伴性遺伝子には優性のものと劣性のものとがあり、優性の場合には、この遺伝子が存在する性染色体を2本もつ性では、1本もつ性よりも、その形質が強く現れることが多い。劣性の場合には、この遺伝子が存在する性染色体を2本もつ性では、正常遺伝子とのヘテロ型では発現しない。ヒトの色覚異常のうち赤緑色覚異常がX染色体上の劣性遺伝子によっておこり、女性ではこの遺伝子をヘテロにもちながら発現しないため、X染色体を1本しかもたない男性よりも、表現型としての出現頻度が低いのもこのためである。[黒田行昭]
『駒井卓著『人類の遺伝学』(1966・培風館) ▽R・H・タマリン著、木村資生監訳、福田一郎他訳『遺伝学』上(1988・培風館) ▽黒田行昭編著『21世紀への遺伝学1 基礎遺伝学』(1995・裳華房)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

はんせい‐いでん ‥ヰデン【伴性遺伝】
〘名〙 性染色体(男性はXY、女性はXX)にある遺伝子による普通形質の遺伝。性別と一定の関係をもって遺伝する。例えば色覚の遺伝子はX染色体にある。

出典:精選版 日本国語大辞典
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