●伽藍配置【がらんはいち】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
伽藍配置
がらんはいち
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デジタル大辞泉
がらん‐はいち【×伽藍配置】
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世界大百科事典 第2版
がらんはいち【伽藍配置】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
伽藍配置
がらんはいち
寺院において主要な堂塔を配置する際の方式。古代寺院では釈迦(しゃか)の仏舎利を祀(まつ)る塔を中心建物とし、飛鳥寺(あすかでら)ではその三方に仏殿を配し、それらを囲んで回廊が巡っていた。奈良の川原寺(かわらでら)では回廊内には塔と仏殿を左右に並べ、北にも回廊に接続して仏殿を配置している。一方、大阪の四天王寺では回廊内に塔と仏殿を南北に並べ、北には回廊に接続して講堂を配置している。法隆寺西院伽藍では川原寺と東西反対に仏殿と塔を並べ、回廊には仏殿が接続していない。このように飛鳥時代の伽藍配置は一塔三仏殿から一塔二仏殿、一塔一仏殿との変化が認められる。また、薬師寺にみられるような回廊内に二塔一金堂を配し、北は回廊に接続して講堂を置く配置も出現する。奈良時代になると、塔は回廊外に建てられるようになり、やがて二塔のうち一塔は省略される。平安時代になると、新しく天台(てんだい)、真言(しんごん)の2宗がおこり、山地での伽藍が形成される。これらの寺にあっては地形の制約上、一定の方式によらないものが多い。天台宗では講堂の前方左右に法華(ほっけ)、常行の両堂を配する例が多い。また、平安時代後期には浄土変相図に基づいた臨池伽藍が盛行する。鎌倉時代になって禅宗寺院が始まると、総門、三門、仏殿、法堂(はっとう)、大方丈を前後に並べる形式が五山格の大寺院にみられる。伽藍配置は時代や宗派によってそれぞれ変化が認められ一様ではない。
[工藤圭章]
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精選版 日本国語大辞典
がらん‐はいち【伽藍配置】
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旺文社日本史事典 三訂版
伽藍配置
がらんはいち
古代寺院,特に奈良時代までの寺院は,中門・塔・金堂・講堂などの伽藍を一定の様式によって配置していた。塔を中心としてその東・北・西に金堂を置く飛鳥寺式伽藍配置が最も古く,塔・金堂・講堂を一直線に並べる四天王寺式がこれにつぐ。以後法隆寺式・薬師寺式・東大寺式などがあり,時代が下るにつれ,塔の位置が中心から遠ざかる。
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