●佐賀県【さが】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
佐賀〔県〕
さが
人口 83万2832(2015)。
年降水量 1870.1mm(佐賀市)。
年平均気温 16.5℃(佐賀市)。
県庁所在地 佐賀市。
県木 クスノキ。
県花 クス(→クスノキ)。
県鳥 カササギ。
九州北西部にある県。東は福岡県,西は長崎県に接する。北西部は玄界灘に突出した東松浦半島でリアス海岸をなし,その東には唐津湾,南西に伊万里湾がある。北部は筑紫山地に属する脊振山地が福岡県との境をなし,南部は筑紫平野の西半を占める佐賀平野で,潮汐の干満の差が大きく干潟の広い有明海にのぞむ。南西部の長崎県境には多良岳がある。気候は,中央の山地を境界として,南部は太平洋岸気候であるが,北部は日本海岸気候の傾向がある。古来,大陸文化輸入の基地として開け,各地に弥生・古墳時代の遺跡が分布し,佐賀平野には条里制の遺構が広くみられる。中世は荘園を基盤として諸豪族が割拠したが,主として戦国時代には龍造寺氏,近世には鍋島氏の領地として明治に及んだ。明治4 (1871) 年,廃藩置県後,数次の変遷を経て,1883年に現在の佐賀県となった。産業は佐賀平野の米作をはじめ,山麓一帯のミカン,多良岳北麓の茶 (嬉野茶) ,平野南西部 (白石地域) のレンコンが顕著。水産業では玄界灘の沿岸漁業,有明海岸はノリ養殖が発達。かつて北西部の唐津,杵島両炭田地域で石炭産業が活気を呈したが,1958年以後炭鉱は次々に閉山。これに代る工業の誘致に努めた結果,佐賀-鳥栖間の内陸部と唐津,伊万里の臨海地区に食品,醸造,窯業,薬品,農薬,衣料,紙,木工,電機,造船などの工場が立地した。在来工業では特に有田を中心とする陶磁器工業が有名。観光面では玄海国定公園のほか,脊振北山,多良岳など6つの県立自然公園があり,11月上旬の唐津神社祭の唐津くんちと,10月下旬の伊万里のトンテントン祭は,佐賀平野農村の面浮立 (めんぶりゅう) とともに有名。 JR鹿児島本線,長崎本線,佐世保線,唐津線,筑肥線,佐賀線,松浦鉄道,国道3号線,34号線,35号線,九州自動車道,長崎自動車道などが通じる。
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佐賀県
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精選版 日本国語大辞典
さが‐けん【佐賀県】
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デジタル大辞泉
さが‐けん【佐賀県】

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