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体節【たいせつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

体節
たいせつ
segment
動物体で類似した構造の部分が繰返し前後に連なっているもの,すなわち内臓骨格,神経などが体内で数個の同じ構造の単位になって連続している場合に,そのひとつひとつを体節という。多足類にみられるような同じ構造単位が連なっている動物体同規体節無翅昆虫脊椎動物のように体の各部分の機能が次第に分化して分業的になり各部分の構造が異なったものを異規体節という。ヒルのように体表面が体節構造をし内臓は異なるときには体環,ウドンムシのように体表面は体節ではなく内臓が体節的構造を示すものを擬体節といい,サナダムシミミズのように体表面と内臓とが一致して体節構造を示すものを真体節という。脊椎動物の発生の途中では,左右中胚葉一定間隔で横位の隔壁により一定数の分節に区画される。この分節のひとつひとつもまた体節というが,正しくは中胚葉節または原節である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

たい‐せつ【体節】
動物体の頭からにかけて周期的に繰り返される構造単位。環形動物節足動物に典型的にみられ、各体節の中に一つまたは数個の器官が反復して存在する。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

たいせつ【体節】
(1)環形動物,節足動物または脊椎動物の発生期に見るように,同じ器官が反復して前後の方向に配列し,体をそれに応じた基本的構造に分けている場合,そのおのおのを体節segmentという。ことに環形動物や節足動物ではそれが輪状の環をなしているので環節という。ところで体節をこのように〈同種の器官をそなえて前後の方向に反復する同じ構造の体の一部〉と定義すると,サナダムシやある種の腔腸動物の繁殖時におけるストロビラstrobila(横分体)もまた同型の多くの節からできている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

たいせつ【体節】
動物体の前後軸に沿って、一定の間隔で繰り返される構造上の単位。環形動物のように同じ形のものが繰り返される同規体節と、節足動物のように各体節が部分的に変形している異規体節に分けられる。環節。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

体節
たいせつ
動物の体が、頭から尾にかけて互いによく似た外観、構造をもつ部分の繰り返しにより成り立っている場合、この繰り返しの単位を体節とよぶ。その典型的な例はゴカイ、ミミズなど環形動物にみられる。ミミズの各体節中には一対の腎管(じんかん)、腹神経節、横行血管、体腔(たいこう)などの構造が各一セット収められている。エビ、カニなどの甲殻類、チョウ、トンボなどの昆虫類を含めた節足動物では、体節の癒合がおこり、腹部にしか体節構造は認められない。胚(はい)期の体節構造形成には外胚葉、中胚葉の両胚葉が関与している。
 高等な動物は、表面からはそれとは認められないが、体節構造の名残(なごり)をもつ。原索動物のナメクジウオの筋節や、脊椎(せきつい)動物の脊椎骨は、これらの動物の体もやはり体節構造に基づいてつくりあげられることを示している。しかし、環形動物とは異なり、その体節構造は、もっぱら中胚葉から形成される。イモリなどでは、神経管、脊索、および消化管を包むように対称に広がる左右の中胚葉が、頭から尾に向かって順次小さな単位に区分される。この単位は原体節とよばれ、これから多くの中胚葉性器官、組織が派生する。おのおのの原体節は同時に背から腹にかけても三つにくぎられ、背側から上(じょう)分節、中(ちゅう)分節、下(か)分節とよばれる。上分節は発生が進むとさらに三部分に分かれる。脊索に面した部分が硬節で、のちに神経管を包む脊椎骨の一部となる。外胚葉に接する部分は皮節で、真皮に分化する。皮節と硬節の中間部が筋節で、将来筋肉をつくる。中分節は腎(じん)節ともよばれ、頭部からの位置によって前腎あるいは中腎をつくる。下分節には上・中分節にあった頭尾の方向でのくぎりがないので、胚の片側の下分節を一まとめにして側板とよんでいる。側板は内外二層に分離し、外胚葉に面した側が体壁板、内胚葉(消化管)側は内臓板である。この両者に包まれたすきまが真体腔となる。ニワトリ胚での実験によれば、内臓板の頭から尾に向かって生ずる性質の違いによって、1本の原腸管から食道、腺胃(せんい)、砂嚢(さのう)、腸など、性質の違う器官が分化していると考えられている。[竹内重夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

たい‐せつ【体節】
〘名〙 動物体の前後に沿って配列された分節的構造の単位。同様な一器官、もしくは数個の器官が存在する。環形動物・節足動物に顕著に見られ、環形動物では体節ごとに一対の腎管、腹神経節などがある。また、脊椎動物の発生段階で起こる中胚葉の規則的分節をもいう。

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