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余震【よしん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

余震
よしん
aftershock
初めの大きい地震に引き続いて,その震源周辺に起こる規模の小さい地の総称。大きい地震ほど震の回数が多く,余震の起こる地域も広い。余震域の長径の長さは,地震断層の長さにほぼ対応している。マグニチュードM)5の地震で 5km程度,M7の地震では 50km程度であるが,モーメントマグニチュードMw)が 9をこえた 1960年のチリ地震や 2011年の東北地方太平洋沖地震などの巨大地震では 500~1000kmにも及んだ。深発地震では,一般的に余震は観測されない。本震と余震との区別のつかない地震群群発地震という。余震の頻度は時とともに規則的に低下していくのが普通である。日本の地震学者,大森房吉は 1891年の濃尾地震の余震を調べ,1894年に大森公式という余震の減少を表す式を提唱した。また,本震の震央は余震域の隅に位置する場合が多い。(→余震発生確率

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

余震
本震の後に本震の震源域内、またはその近くに起こる小地震。震源が数十kmより浅い大地震は余震を多数伴うが、深発地震では観測されないことが多い。余震は本震の直後に多く、本震からの経過時間と共に次第に減る。余震の発生区域を余震域といい、本震の震源域とほぼ同じ意味。
(阿部勝征 東京大学教授 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

よ‐しん【余震】
大地震のあとしばらくの間、引き続いて起こる小地震。揺り返し

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

よしん【余震 after shock】
大きい地震が発生すると,引き続いて小地震が発生する場合が多い。これを余震という。余震の発生は地震現象の最も普遍的な特徴の一つといってよい。本震が大きいほど余震の数が多く,また余震の規模も大きい。しかし,本震の大きさに比べて余震は一段と小さく,マグニチュードにして1強以上小さい場合が多い。つまりマグニチュード7の本震があれば,最大の余震のそれは6程度である。ただし,余震の活動度は地域により異なり,また地震の深さが増すにつれて小さくなる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

余震
よしん

地震(本震)がおきたあとに、引き続きおきる地震。地震の規模や数の大小はまちまちだが、ほとんどの地震は余震を伴う。一般に震源が浅い地震は余震が多く、震源が深いときには少ない。深い地震には余震がないこともある。

 本震が大きいときには余震も大きいことがあり、経験的には本震よりもマグニチュード1ほど小さい地震が最大の余震であることが多い。しかし、どんな大きさの余震がいつおきるかはわかっていない。また、余震は被害を生じることがある。とくに本震で弱った建築物や土木構造物が余震で倒壊することもあり、警戒が必要である。

 余震の数は、時間とともに指数関数の形で減るので、しだいに余震の回数は減っていくが、なかなか終わらない。感度の高い地震計を使って小さい地震まで観測すると、大きい地震の余震が何十年以上たっても続いているのがわかる。たとえばアメリカのミズーリ州とケンタッキー州の州境では、1811年から1812年にかけての3か月弱の間に、マグニチュード8を超える大地震が続けて3回もおきた。ニュー・マドリッド地震といわれ、この余震は約200年以上経過した現在でもまだ続いている。ところで余震としておこる地震がほかの地震と性質が違うわけではないので、余震だけをほかの地震と区別することはできない。そのため地震活動が盛んなところでは、余震はほかの地震に紛れてしまう。日本と違ってアメリカのほとんどの地域では通常の地震の活動レベルがごく低いので、これほどあとになって小さな地震がおきても、余震に違いないとわかるのである。日本では内陸でおきた大地震、濃尾地震(のうびじしん)(1891)の余震が数十年間観測されていたが、その後は普段の地震活動に紛れてしまった。

 学問的には、余震は本震がどんな地震だったのか、どんな地震断層がどうすべって本震をおこしたのかを詳細に研究するための大事なデータを提供する。このため大地震のあとに震源近くに臨時に地震計を設置して、数週間から数か月間余震の観測を行うことが多い。

 なお地震には、本震―余震型としておきるもの以外に、双子地震や群発地震もある。「本震」がおきたときには、これらのどれに属するのかわからない。これらの地震では、あとからおきる地震のほうが大きい例もあるので注意が必要である。

[島村英紀]

『島村英紀著『地球の腹と胸の内――地震研究の最前線と冒険譚』(1988・情報センター出版局)』『島村英紀著『日本人が知りたい巨大地震の疑問50――東北地方太平洋沖地震の原因から首都圏大地震の予測まで』(サイエンス・アイ新書・ソフトバンククリエイティブ)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

よ‐しん【余震】
〘名〙 大地震の後に続いて起こる小地震。主震・前震に対していう。比喩的にも用いる。ゆりかえし。〔英和和英地学字彙(1914)〕
※家族会議(1935)〈横光利一〉「秘密で云へしませんけれど、東京の兜町は余震がいってますのや」

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