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使徒信条【しとしんじょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

使徒信条
しとしんじょう
Symbolum Apostolicum
使徒信経ともいう。使徒から伝えられたと信じられている典型的信仰告白で,基本信条首位。内容は万物の創造者で父なる神,その子イエス・キリスト生誕受難,十字架上の死,復活,彼による審判,聖教会,罪のゆるし,肉体の復活などへの信仰を告白する。ニカイア信条より神学的には素朴であるが,ともに教会典礼のうちで重要な位置を占める。萌芽新約聖書にあり,原型は2世紀後半ローマで集成された洗礼告白文 (ローマ信条) とされる。4世紀頃西方に普及し,すでに 12使徒起源を有すると伝えられていた。5世紀の南フランスに完成態をみる。中世初期には,ローマ式典礼では聖務日課,洗礼,叙階などに用いられるようになって今日にいたる。新教内部では,これの使用に対してルター正統派や合理主義の立場から疑義が出された。

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世界大百科事典 第2版

しとしんじょう【使徒信条 Symbolum Apostolicum[ラテン]】
キリスト教最古の信仰告白として知られる〈ローマ信条〉(2世紀後半)にもとづいてつくられたもので,早くから公同の信条として用いられてきた。ことにプロテスタント教会にとっては,ほとんど唯一の公同のものとされている。〈使徒的〉と称するのは使徒の権威がこれに帰せられたためで,全部を12節に分け,十二使徒がそれぞれの節を書いたという伝説すらある。しかし神,キリスト,聖霊についての3項から成ると見るのがよく,キリストについては受肉・受難・復活・最後の審判と,救済史的順序でややくわしく展開され,そしてここに主観的なものが含まれていないことが特徴である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

使徒信条
しとしんじょう
symbolum apostolicum ラテン語

キリスト教会はきわめて初期のころから、弁証と教育のために信仰の内容を表現するうえで簡単な定式を用いていた。『新約聖書』のなかにすでにそのような信条の萌芽(ほうが)をみることができる(「コリント書」15章3以下など)。現在の使徒信条はガリアで5、6世紀にできたものであるが、その元となる古ローマ信条は2世紀の中ごろにまでさかのぼる。異端的な教えが発展するにつれて、この信条が真のキリスト者を不信者や異端者から区別する「しるし」となるところから、この信条に対してシンボルムsymbolum(象徴)ということばを使うようになった。伝承された本文は次のごとくである。「我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。主は聖霊によりてやどり、処女マリアより生まれ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府(よみ)にくだり、3日目に死人のうちよりよみがえり、天にのぼり、全能の父なる神の右に座したまえり、かしこより来りて生ける者と死ねる者とを審(さば)きたまわん。我は聖霊を信ず、聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦(ゆる)し、身体(からだ)のよみがえり、永遠の生命(いのち)を信ず。アーメン」
[野口 誠]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しと‐しんじょう ‥シンデウ【使徒信条】
〘名〙 キリスト教会の基本信条。キリスト教最古の信仰告白とされるローマ信条(二世紀中頃)に基づいて作られたもので、三位一体の神の信仰、イエス‐キリストによる贖罪、復活の信仰、教会の本質、聖化などについて述べる。使徒信経。使徒たちの信条。

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