●俗ラテン語【ぞくラテンご】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
俗ラテン語
ぞくラテンご
Vulgar Latin
学校教育や文学上の手本の影響を受けていない話し言葉としてのラテン語。1~8世紀頃の碑文,グラフィト,技術書,キリスト教関係文書などのラテン語文献,ならびに同時代の文法家たちの証言から推定することができ,古典期に完成した書き言葉からの遊離を示している。地域による差は,少くとも文献のうえにはあまり現れていないが,ローマ帝国が滅亡して各地に勢力の中心ができはじめてから次第に大きくなったものと考えられる。それらの新しい様相を帯びた方言はロマンス語派の諸言語へと発展し,9世紀以後の文献にははっきりと各ロマンス語の特徴がみられる。
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世界大百科事典 第2版
ぞくらてんご【俗ラテン語】
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