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個人の尊厳【こじんのそんげん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

個人の尊厳
こじんのそんげん
すべての価値の根源を個人にあるとみる個人主義思想の本質的内容をなすもので,個人が生れながらにして平等で,国家権力をもってしても侵すことのできない固有の権利と価値を有しているという認識。人間が人間であるがゆえに有しているこのような意味における尊厳を国家権力が侵害することは許されないのみならず,この価値原理は私法秩序をも支配するものとされている (民法1ノ2) 。日本国憲法は,家族生活に関する法律が「個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して」制定されることを要求している (24条2項) 。また,すべて国民が個人として尊重され,生命,自由および幸福追求の権利は国政のうえで最大の尊重を受けるべきであるとして,個人の尊厳を確保するうえで必要不可欠な権利を包括的に保障している (13条) 。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

個人の尊厳
こじんのそんげん
民主主義の基本原理の一つで、個人の価値を尊重すること。共同体における個人の多様な発展に究極の価値を認める個人主義の思想を根拠とするもので、単なる私利私欲だけを追求する利己主義とは明確に区別され、個人よりも国家や民族などに高い価値を認める全体主義と対立する。この個人の尊厳の思想こそが、近代憲法における各種の基本的人権を生み出す原動力となったものである。すなわち、個人を尊重することは、個人の自由と生存を尊重することであり、したがって個人の尊厳とは、基本的人権尊重の原理にほかならないといえる。
 日本国憲法も、個々の基本的人権を規定するに先だって、その第13条で「すべて国民は、個人として尊重される」と規定している。ドイツ基本法(ボン憲法)が「人間の尊厳は不可侵である」(第1条)と規定しているのも同じ意味に理解される。[池田政章]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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