●個体群【こたいぐん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
個体群
こたいぐん
population
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デジタル大辞泉
こたい‐ぐん【個体群】
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世界大百科事典 第2版
こたいぐん【個体群 population】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
個体群
こたいぐん
ある地域に生活する同種の個体の集団。個体群を構成する各個体の間には、空間や食物をめぐる競争的関係、交配などの異性間の関係、異性をめぐる同性間の関係、および親子関係などの密接な個体間関係がある。また、他地域に生活する個体との交流の少ない、ある程度隔離された地域集団として扱われることが多い。
個体群に関する重要な側面として個体数または個体群密度の問題があげられる。個体群密度は、安定しているものから局所的で著しく不安定なものまでさまざまあるが、多くのものはある平均密度を中心にして規則的あるいは不規則的に変動する。個体群変動を説明する属性としては、次世代の個体数を規定し個体群の増加力を示す出生率、捕食などによる個体数の減少を示す死亡率、個体群の拡散や他の個体群との交流の程度を示す移出入率、各個体の場所利用や空間配置を示す分布様式、年齢や発育ステージの重なりを示す齢構成、性比、さらに各個体の遺伝的および非遺伝的な質的構成などがあげられる。これらの属性は個体群密度に応じて密度依存的に変化し(密度効果または込み合い効果という)、また生息場所の異質性や同所的に生活する他種個体群との関係などの、個体群を取り巻くさまざまな環境によって密度非依存的にも変化する。これらの要因と属性の複雑な相互作用によって個体群密度の変動パターンが規定されている。
個体群は種の具体的な構成単位であるが、一つの生息場所を占める小地域的なものから、その複数を含む大地域的なものまでいくつかの段階構造が認められ、対象とする問題に応じて任意の段階で扱うことができる。人口問題、水産資源の管理、野生鳥獣の保護、有害生物防除などの理論的基盤となっている。
[遊磨正秀]
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精選版 日本国語大辞典
こたい‐ぐん【個体群】
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