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個体群【こたいぐん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

個体群
こたいぐん
population
一定の時間,同一空間内で生活する生物集団の全部または一部をさす。英語の populationは本来人口を意味するため,生態学に導入されてからも数を示す傾向が強かったが,現在では集団そのものをさすことが多く,数はその属性の一つとされる。厳密には同種個体から成る集団と2以上による集団とを区別してそれぞれ同種個体群,異種 (混合) 個体群と呼ぶが,単に個体群というときは前者 (種個体群) をさすのが普通である。ただし population geneticsは習慣的に集団遺伝学と訳される。異種個体群は肉食者個体群,鳥類個体群など実際の集団から特定の基準に従って選び出した集団に用いられる。また集団は通常地域的に分断されて存在しているので,それらの個々の集団に対してこの用語を用いることが多い。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

こたい‐ぐん【個体群】
一定の時間と空間内に生活する生物個体の集まり。同種のものについていうが、広義には異種の集まりにもいう。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

こたいぐん【個体群 population】
ある場所または地域に住んでいる生物の同種個体の集まりを指すが,研究の目的や性質によってはその中から任意に選んだ一部,または特定な発育段階にあるものだけを取り上げて個体群と呼ぶこともある。例えば,任意に選んだ生息場所の一部に住むある一種昆虫の全個体,あるいはそれから任意に選び出した一部の個体,または行動や産卵の調査研究などのために取り上げた成虫だけの集まりなどがそうである。 実験室において研究のために飼育増殖される生物種の一群もやはり個体群と呼ばれるが,自然の個体群と明確に区別するため,実験個体群と呼ばれることが多い。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

こたいぐん【個体群】
一定時間内に一定空間に生活する同種の生物個体の集まり。出生率や死亡率・性比・分布様式その他によって特徴づけられる。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

個体群
こたいぐん
ある地域に生活する同種の個体の集団。個体群を構成する各個体の間には、空間や食物をめぐる競争的関係、交配などの異性間の関係、異性をめぐる同性間の関係、および親子関係などの密接な個体間関係がある。また、他地域に生活する個体との交流の少ない、ある程度隔離された地域集団として扱われることが多い。
 個体群に関する重要な側面として個体数または個体群密度の問題があげられる。個体群密度は、安定しているものから局所的で著しく不安定なものまでさまざまあるが、多くのものはある平均密度を中心にして規則的あるいは不規則的に変動する。個体群変動を説明する属性としては、次世代の個体数を規定し個体群の増加力を示す出生率、捕食などによる個体数の減少を示す死亡率、個体群の拡散や他の個体群との交流の程度を示す移出入率、各個体の場所利用や空間配置を示す分布様式、年齢や発育ステージの重なりを示す齢構成、性比、さらに各個体の遺伝的および非遺伝的な質的構成などがあげられる。これらの属性は個体群密度に応じて密度依存的に変化し(密度効果または込み合い効果という)、また生息場所の異質性や同所的に生活する他種個体群との関係などの、個体群を取り巻くさまざまな環境によって密度非依存的にも変化する。これらの要因と属性の複雑な相互作用によって個体群密度の変動パターンが規定されている。
 個体群は種の具体的な構成単位であるが、一つの生息場所を占める小地域的なものから、その複数を含む大地域的なものまでいくつかの段階構造が認められ、対象とする問題に応じて任意の段階で扱うことができる。人口問題、水産資源の管理、野生鳥獣の保護、有害生物防除などの理論的基盤となっている。[遊磨正秀]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

こたい‐ぐん【個体群】
〘名〙 ある地域に生活する生物個体の集団。同種のものに限定する場合と、異種をも含めて生物個体全部をさす場合とがある。

出典:精選版 日本国語大辞典
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