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偏光顕微鏡【ヘンコウケンビキョウ】

デジタル大辞泉

へんこう‐けんびきょう〔ヘンクワウケンビキャウ〕【偏光顕微鏡】
偏光を利用して、試料の光学的性質を調べる顕微鏡。上下2枚の偏光板の間に回転載物台があり、下から光を当てて観察する。岩石鉱物薄片を調べるのに用いられ、岩石顕微鏡鉱物顕微鏡ともいう。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

へんこうけんびきょう【偏光顕微鏡】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

へんこうけんびきょう【偏光顕微鏡】
偏光を利用した顕微鏡。岩石や鉱物を薄片にして結晶の構造や光学的性質を観察する。最近では化学工業でも繊維などを調べるのに用いる。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

偏光顕微鏡
へんこうけんびきょう
ポーラー(偏光子)によって得られる偏光を試料に透過させ、それをもう一つのポーラーで解析することにより、試料の光学的性質を調べるために考案された特殊な顕微鏡。主として岩石や鉱物の薄片を観察するために使われるので岩石顕微鏡ともよばれる。
 偏光顕微鏡は、普通の顕微鏡に加えて、(1)十字線を張った接眼鏡、(2)十字線の交点に一致する回転軸をもつ回転載物台、および(3)試料を挟んで振動方向の互いに直交する2個一対のポーラー、という三つの基本装置を備えている。試料と光源との間に置かれるポーラーをポラライザー、試料と観察者との間に置かれるものをアナライザーという。ポーラーとしてはニコルのプリズムなどの偏光プリズムや偏光板が使われるが、最近の偏光顕微鏡のポーラーはほとんど偏光板になっている。なお、回転載物台は、二つのポーラーの間で試料を360度回転できるためのものであるが、試料を固定し、それを挟んだポーラーを互いに偏光面を直交させたまま回転することによっても目的を達することができる。古い型の顕微鏡には、そのように設計されたものもある。
 単色光源からの波長の一定な光をポラライザーに入射させると、それは単色の直線偏光になる。その振動方向をPP′とする()。この偏光が、任意の方向に切られた光学的異方体の薄片に入ると、さらに振動方向が互いに直角でかつ速さの異なる二つの直線偏光AA′およびBB′に分かれる。そのときAA′方向およびBB′方向におけるPP′の成分は、それぞれ、
 OA=OPcosθおよびOB=OPsinθ
になる。次にこの二つの偏光がアナライザーに達すると、その偏光面方向QQ′の成分だけが通過して、われわれの目に達することになる。それぞれの成分は、
 OQ=OAsinθ=OPcosθsinθ
 OQ′=OBcosθ=OPsinθcosθ
したがって、
  OQ=OQ′
すなわち、AA′とBB′はアナライザーを通ることによって、一つの共通な方向QQ′に振動し、かつ振幅の等しい二つの偏光として合成される。この二つの偏光は、互いに速さが違うので、試料の厚さによって、いろいろな位相のずれを生じ、ある場合には強め合って明るくなり、他の場合には打ち消し合って暗くなる。光源が白色光であるときには、いろいろな色の光のうち、あるものが強められ、あるものが打ち消し合うと、色の組成が変化するため干渉色が生ずることになる。干渉色は試料が本来もっている色ではなく、無色透明な鉱物でも、二つのポーラーに挟んで白色光で見ると、色がついて見える。さらに直交ポーラーのままで、回転載物台を360度回してみると、θ=0度、90度、180度、270度のときにOQ=OQ′=0となって、試料は暗黒にみえる。
 偏光顕微鏡は鉱物や岩石の研究のみならず、最近では合成有機物結晶の研究などにも広く利用されるようになってきた。[橋本光男]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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化学辞典 第2版

偏光顕微鏡
ヘンコウケンビキョウ
polarization microscope

光源をニコルプリズムなどを通して偏光とし,試料に入射あるいは反射させて観察できる装置をもった光学顕微鏡.試料中の光学的性質の種々の差異コントラスト,あるいは色彩の差として表すことができ,結晶,鉱物,金属生物などの研究に用いられる.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
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