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偕老同穴【カイロウドウケツ】

デジタル大辞泉

かいろう‐どうけつ〔カイラウ‐〕【×偕老同穴】
《「詩経」邶風・撃鼓の「偕老」と「詩経」王風・大車の「同穴」を続けていったもの。生きてはともに老い、死んでは同じに葬られる》夫婦が仲むつまじく、契りの固いこと。
カイロウドウケツ科の海綿動物総称深海の泥中に直立する。円筒形で、全長30~80センチ。体壁はかごの目状で、内部の胃腔に雌雄一対のドウケツエビが共生することから、はじめエビカイロウドウケツと呼んだが、後に海綿の名となった。相模(さがみ)湾駿河(するが)湾土佐湾生息

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世界大百科事典 第2版

かいろうどうけつ【偕老同穴】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

偕老同穴
かいろうどうけつ

夫婦が長生きして、死後も同じ墓に葬られる意で、夫婦の契りの固いこと、むつまじく幸福な理想の結婚生活をいう。中国古代の詩集『詩経』「邶(はい)風、撃鼓篇(へん)」に、「子(し)の手を執(と)りて子と偕(とも)に老いん」とあり、同書「王風、大車篇」に、「穀(い)きては則(すなわ)ち室を異にすとも、死しては則ち穴を同じうせん」などとあるのを出典とするが、「同穴」は淫奔(いんぽん)の詩であるとして、「偕老」に続けるのは不適とする説もある。

[田所義行]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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動植物名よみかた辞典 普及版

偕老同穴 (カイロウドウケツ)
動物。カイロウドウケツ科に属する海産動物の総称

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精選版 日本国語大辞典

かいろう‐どうけつ カイラウ‥【偕老同穴】
〘名〙
① (古く「かいろうとうけつ」とも。「同穴」は、死んで穴を同じくして葬られること) 夫婦が、最後まで連れそいとげること。夫婦の契りの堅いこと。
※言泉集(1190‐99)下野守義朝為亡室修善「偕老同穴之契無変、合歓同心之交尤厚」
② 六放海綿類またはガラス海綿類と呼ばれるグループのうちのカイロウドウケツ科の総称。多くが一五〇~一〇〇〇メートルの海底にすむ。形はヘチマに似た細長い円筒形。高さ三~八〇センチメートル。体は珪酸質の骨片が組み合わさって籠の目状をなし、下部は根状となって泥中に立つ。体の内部には広い胃腔があり、上端にある口は半球形のふたでおおわれる。普通、胃腔内に雌雄一対のドウケツエビがすむことから、はじめエビをカイロウドウケツと呼んだが、後にカイメンの名となった。欧米ではビーナスの花籠という。カイメンの胃腔内にあるエビが、生きては共に老い、死んでは一緒に葬られる意味でこの名がつけられた。〔生物学語彙(1884)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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ことわざを知る辞典

偕老同穴
夫婦が、最後までそいとげること。夫婦の契りの固いこと。

[使用例] 主人が老同を契った夫人の脳天の真ん中には真ん丸な大きな禿がある[夏目漱石*吾輩は猫である|1905~06]

[解説] 古くは、「かいろうとうけつ」ともいいました。「同穴」は、死んで穴を同じくして葬られること。

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四字熟語を知る辞典

偕老同穴
生きてはともに老い、死んでは同じ穴に葬られること。夫婦が、最後まで連れそいとげること。夫婦の契りのかたいことのたとえ。

[活用] ―の契り。

[使用例] 主人が偕老同穴を契った夫人の脳天の真中には真丸な大きな禿がある[夏目漱石*吾輩は猫である|1905~06]

[使用例] 親でも兄弟でも女房、偕老同穴といいますが、その女房でもないですぞ[宇野浩二*苦の世界|1918~21]

[使用例] だから、今までよくあった圧制的な見合結婚はいけないが、あらゆる方面で聞きあわして、これならいい、いわゆる良縁だというのであれば、その上に生ずる愛情は、偕老同穴の契りを結ぶ人生の最後まで円満に行くものだと思っている[小林一三*宝塚生い立ちの記|1955]

[解説] 結婚披露宴のスピーチは、決まり文句をつないで作ることが一般的です。「○○大学を優秀な成績で卒業された秀才・才媛」というのもその例。本当にそんな成績だったのでしょうか。
 四字熟語を使って「おふたりはよくれんの契りを結ばれ」などとも言います。「比翼連理」は、二羽の鳥が翼を並べて飛び、別々の木の枝が末で一本になること。仲のいい夫婦のたとえです。
 「偕老同穴」は、披露宴で使われる文句の極めつけです。「ともに老い、穴を同じゅうす」と読みます。「偕老」も「同穴」も、出典は「書経」の詩。同じ墓穴に入るまで、というのですから、偕老同穴の契りは、まさしく永遠の契りです。
 スピーチで使うのはよけいなお世話だ、という趣旨の意見をネットで見ました。たしかに、古風な感じはします。
 今では、人生の終わり方を自分で決める人も増えました。散骨を希望する人もいます。愛し合う夫婦でも、必ずしも偕老同穴になるとは限りません。

出典:四字熟語を知る辞典
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