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傀儡師【かいらいし】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

傀儡師
かいらいし
人形遣いの古称。「傀儡子」とも書く。中国で操 (あやつり) 人形傀儡と呼び,日本では平安時代に,日本古来の「くぐつ」の語をあて,人形遣い (傀儡師) を,「くぐつ,くぐつまわし」などと称した。日本の傀儡師は渡来人であったという説もある。古代には集団をなし,男子は狩猟,女子は遊女を業とし,人形を回した。中世後期になると,くぐつの系統をひく夷舁 (えびすかき) は,摂津西宮神社を根拠地とし,祝言を述べ,夷の人形を回しながら各地をめぐったが,16世紀末から 17世紀初めに,彼らの一部は浄瑠璃と提携,人形浄瑠璃を成立させた。これに対し,劇場に入らず,人形の箱舞台をにかけて街頭を流す人形遣いは,やはり傀儡師と呼ばれたが,近世後期以後は衰微した。

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傀儡師
かいらいし
邦楽曲名。 (1) 長唄。4世杵屋三郎助 (10世杵屋六左衛門) が,外記節 (げきぶし) 復活を意図して作曲した外記三部作の一つ。別称『外記傀儡師』。文化 12 (1815) 年の作といわれる。 (2) 河東節本名題『浮世傀儡師』。外記節からの預り浄瑠璃といわれる。 (3) 歌舞伎舞踊曲,清元。本名題『復新三組盞 (またあたらしくみつのさかずき) 』。三変化の一つ。文政7 (1824) 年江戸市村座,3世坂東三津五郎初演。作詞2世桜田治助,作曲1世清元斎兵衛,振付松本五郎市。先行曲 (1) (2) の影響を受ける。街頭の人形遣い (傀儡師) に取材した風俗舞踊で,外記節『傀儡師』から三人息子の物語,お七吉三の恋路をじゃまする弁長のちょぼくれ,牛若と浄瑠璃姫の恋物語,船弁慶など多彩な題材を,人形遣い (踊り手) がみずからを人形に見立て,変化のついた振りでみせる。幕切れに唐子を出す演出もある。

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デジタル大辞泉

かいらい‐し〔クワイライ‐〕【××儡師】
人形を使って諸国を回った漂泊芸人。特に江戸時代、首に人形の箱を掛け、その上で人形を操った門付け芸人をいう。傀儡(くぐつ)回し。人形つかい。 新年》
歌舞伎舞踊。傀儡師の風俗を取り入れたもので、河東節長唄富本節清元節などにある。
にいて人を操る。策士。黒幕

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くぐつ‐し【傀儡師】
傀儡(くぐつ)2」に同じ。 新年》「―の前だれ赤き女ぶり/由基人」

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デジタル大辞泉プラス

傀儡師(くぐつし)
徳丸勝博による戯曲。1969年、第14回「新劇岸田戯曲賞(のちの岸田国士戯曲賞)の候補作品となる。

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世界大百科事典 第2版

かいらいし【傀儡師】
歌舞伎舞踊。清元。1824年(文政7)9月江戸市村座で3世坂東三津五郎が踊った三変化《復新三組盞(またあたらしくみつのさかずき)》の一つ。作詞2世桜田治助,作曲清元斎兵衛,振付松本五郎市。首からつるした箱からいろいろな人形を出して舞わせて見せる大道芸人傀儡(くぐつ)師を題材としたもの。三人息子の仕分け,お七・吉三の色模様,坊主のチョボクレ,牛若と浄瑠璃姫,知盛の霊を踊り分けるのが見どころ。【戸部 銀作】

出典:株式会社平凡社
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くぐつし【傀儡師】

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大辞林 第三版

かいらいし【傀儡師】
人形まわし。特に、江戸時代、首から掛けた箱の上で人形を舞わして見せる大道芸人をいう。でくまわし。くぐつまわし。くぐつし。人形遣い。 [季] 新年。
陰にいて人を操って自分の思いどおりに行動させる者。黒幕。策士。
傀儡師の風俗を取り入れた歌や歌舞伎舞踊。河東かとう節・長唄・清元にある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

傀儡師
かいらいし
歌舞伎(かぶき)舞踊。清元。2世桜田治助(じすけ)作詞・清元斎兵衛作曲・松本五郎市振付け。三変化(へんげ)『復新三組盃(またあたらしくみつのさかずき)』の一つで、1824年(文政7)9月、江戸・市村座で3世坂東(ばんどう)三津五郎が初演。傀儡師の風俗を描いたもので、お七吉三(きちさ)の人形を使う心で2人のクドキ、弁長(べんちょう)のチョボクレがあり、ついで義経(よしつね)の物語から「船弁慶(ふなべんけい)」をかたどった踊りになる。江戸趣味豊かな洒落(しゃれ)っ気と軽妙な味のある曲・振付けで、近年では7世三津五郎の当り芸であった。ほかに河東節(かとうぶし)、長唄(ながうた)、また長唄・富本(とみもと)の掛合いで同じ通称の曲がある。[松井俊諭]

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精選版 日本国語大辞典

くぐつ‐し【傀儡師】
※散木奇歌集(1128頃)雑下「伏見にくくつしさむか詣できたりけるに、さきくさにあはせて歌うたはせんとて、よびにつかはしたりけるに」

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典

傀儡師
(通称)
かいらいし
歌舞伎・浄瑠璃の外題。
元の外題
復新三組盃
初演
文政7.9(江戸・市村座)

出典:日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」
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