●備讃諸島【びさんしょとう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
備讃諸島
びさんしょとう
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世界大百科事典 第2版
びさんしょとう【備讃諸島】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
備讃諸島
びさんしょとう
瀬戸内海の中央部、岡山・香川両県間の備讃瀬戸に点在する島嶼(とうしょ)群。東から瀬戸内海第二の島小豆(しょうど)島をはじめ、豊(て)島、男木(おぎ)島、女木(めぎ)島、大槌(おおづち)島、六口(むくち)島、直島(なおしま)諸島(直島、向(むかえ)島、家(え)島、牛ヶ首島など)、塩飽(しわく)諸島(本島、牛島、広島、手島、櫃石(ひついし)島、与(よ)島、高見島など)、笠岡(かさおか)諸島(北木(きたぎ)島、白石(しらいし)島、真鍋(まなべ)島など)など165の島々からなり、岡山県に属す笠岡諸島、六口島などを除いて、大部分の島が香川県に属す。香川と岡山の県境は、江戸時代、下津井(しもつい)と塩飽島民の漁場争いでの幕府裁定の境界線に由来している。備讃瀬戸は古くから海上交通が盛んで、帆船の寄港地として繁栄した島々も多い。とくに塩飽諸島は水軍で名高く、豊臣秀吉(とよとみひでよし)、徳川家康(とくがわいえやす)から朱印状を得て、人名(にんみょう)制という自治が許された島々で、北前航路でも活躍、江戸時代前期、牛島は計5万石の帆船を所有していた。漁業、畑作農業が営まれてきたが、瀬戸内海国立公園に含まれる島々も多く、塩飽諸島の櫃石、岩黒(いわくろ)、与島などは本州四国連絡橋児島(こじま)―坂出(さかいで)ルート(瀬戸大橋)にあたり、観光開発も進んでいる。
[坂口良昭]
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