●傾度風【けいどふう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
傾度風
けいどふう
gradient wind
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デジタル大辞泉
けいど‐ふう【傾度風】
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世界大百科事典 第2版
けいどふう【傾度風】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
傾度風
けいどふう
気圧傾度力、偏向力および遠心力の三つの力のみが空気粒子に作用すると考え、これらの力がつり合っているとしたときの理論的な風をいう。傾度風は曲率のある等圧線または等高線に平行に吹く。気圧傾度力は、気圧が一様に分布していないために空気粒子に作用する力をいう。単位距離当り気圧が変化する割合を気圧傾度といい、気圧傾度力は気圧の減少する方向に作用する。大気中では、気圧は鉛直方向に下から上に減少しており、空気粒子は上向きの気圧傾度力を受けるが、特別な場合を除き、この力は下向きの重力とつり合っている。これを大気の静力学的平衡という。したがって一般に気圧傾度力といえば水平方向のものをさす。空気の流れが低気圧性の場合、気圧傾度力が偏向力と遠心力の和とつり合い、高気圧性の場合、偏向力が気圧傾度力と遠心力の和とつり合っている。傾度風をv、気圧をp、密度をρ、コリオリ・パラメーターをf、曲率半径をrとすれば次式が成立する。
これを傾度風の式という。vについてこの二次式を解き、根号内が正になるための条件を求めると、天気図でみられるように、低気圧の中心付近では気圧傾度が大きいが、高気圧の中心付近では気圧傾度が小さく気圧分布が平坦(へいたん)である理由が説明される。
[股野宏志]
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精選版 日本国語大辞典
けいど‐ふう【傾度風】
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