@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

僧綱【そうごう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

僧綱
そうごう
仏教の僧尼統轄し,大寺院などを管理する役職。中国の僧官にならって,推古 32 (624) 年に僧正僧都,法頭が設けられたが,さらに弘仁 10 (819) 年に正,僧都,律師の3綱がおかれ,各階級が定められ,のちにはただの称号と化した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

そう‐ごう〔‐ガウ〕【僧綱】
僧尼を統率し諸寺を管理する官職。僧正僧都(そうず)律師が置かれた。
僧官僧位総称。僧正・僧都・律師と、法印法眼(ほうげん)法橋(ほっきょう)
僧綱領(そうごうえり)」「僧綱頸(そうごうくび)」の

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

そうごう【僧綱】
仏教界の統制にあたる中央の僧官。624年(推古32)ある僧が祖父をなぐった事件を契機に,百済の僧観勒(かんろく)を僧正(そうじよう),鞍部徳積(くらつくりのとくしやく)を僧都に任じたのが制度的な始まりである。律令制下では僧正,大僧都少僧都,律師および実務を担当する佐官からなる機構であった。僧尼令によると,僧綱は治部(じぶ)省玄蕃(げんば)寮の属下にあって,その職務は僧尼名籍と寺院資財の管理,〈法務綱維〉とよばれる僧尼の統轄や教学の振興をおもな内容とした。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

僧綱
そうごう

僧尼の綱維を保ち、諸寺を監督するために設けられた僧官の総称。中国に始まり、職位には僧統、僧録などの称を用いた。日本では、京師の諸寺より推挙された智徳(ちとく)兼備の人物が任命され、綱所(こうじょ)にあって事務を行い、僧正(そうじょう)、僧都(そうず)、律師(りっし)の三階の称が用いられ、これをさらに大・少・正・権などに分けた。人数も『弘仁格(こうにんきゃく)』には僧正・大僧都各1人、少僧都2人、律師4人と定められたが、のちに漸次増員し、864年(貞観6)にはこれらに相当する僧位として、僧正に法印大和尚位(ほういんだいかしょうい)、僧都に法眼(ほうげん)和尚位、律師に法橋上人位(ほうきょうしょうにんい)が設けられたこともあって、人数の増加に拍車をかけ、1086年(応徳3)には27人と激増し、有名無実となった。現在では各宗で僧の位階を示すのに用いる。

[石田瑞麿]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

そう‐ごう ‥ガウ【僧綱】
〘名〙
① 令制で、僧尼を統率し、法務を処理するために任命された僧官。僧正・僧都・律師の三つ。
※令集解(701)喪葬「大宝元年〈略〉七月四日勅裁、僧綱賻物者、僧正准正五位、大少僧都律師並准従五位之」
② 僧官と僧位の総称。平安時代にはいって、制定をみた僧位九階のうち、修行位四階が有名無実となったため、別に僧綱の位階として定められた法印・法眼(ほうげん)・法橋の三位を僧正・僧都・律師の三官に加えたもの。
※小右記‐永延三年(989)三月五日「有僧綱召。〈略〉僧綱員数今度満廿人。同公卿員数歟」
※宇治拾遺(1221頃)一五「験徳あらたなりとて、僧都に任ずべきよし、宣下せらるれども、『かやうのかたゐは、何条僧綱になるべき』とて、返し奉る」
③ 「そうごうくび(僧綱領)②」の略。
※諸聞書条々「物を着に、六拾より内はゑりを折てきる也。六十より外は、そうかうに着へき也」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

旺文社日本史事典 三訂版

僧綱
そうごう
僧尼を取り締まり,諸大寺を管理する僧職
僧正・僧都・律師からなる。624年に初めて設けられ,律令時代には重要な意味を持った。819年には僧正・大僧都・少僧都各1人,律師4人と定められた。平安末期以後実質を失った。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
金澤利明 竹内秀一 藤野雅己 牧内利之 真中幹夫
 
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

僧綱」の用語解説はコトバンクが提供しています。

僧綱の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation