●儒家【じゅか】
世界大百科事典 第2版
じゅか【儒家 Rú jiā】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
儒家
じゅか
中国で紀元前500年ごろ孔子(こうし)(孔丘)によって始められた学派の名。墨家(ぼくか)、道家(どうか)などと並んで九流(諸子百家(ひゃっか)を類別して九家とする)の一つ。孔子以後の儒家はこれらの諸学派と対立しつつ、同時にその長を取り入れて教学を整え、またその間に孟子(もうし)(孟軻(もうか))、荀子(じゅんし)のごとき傑出した人材を出してしだいに発展を遂げ、前漢(ぜんかん)武帝の前136年(建元5)には他学派を抑えて国教化に成功した。かくて儒教一尊の体勢が確立したことにより、学派としての意識は薄れるが、しかしその後も歴代の書籍目録においては九流の一つとしての儒家の概念が残っており、宋(そう)代の朱子学では、仏道二教に対する意味での学派意識が復活している。
儒という名称の起源は明らかでない。有力な一説に、儒とは優柔不断を意味し、その教説が迂遠(うえん)で乱世には実効に乏しいことから、本来は外から名づけられた蔑称(べっしょう)であったとするが、また別に、広く学者の意であったともいう。いずれにせよ、これを自派の称とする用例は『孟子』にみえ、その由来は古い。
[楠山春樹]
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精選版 日本国語大辞典
じゅ‐か【儒家】
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じゅ‐け【儒家】
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旺文社世界史事典 三訂版
儒家
じゅか
儒という名称の起源としては,優柔不断を意味する言葉で,その教説が実効に乏しいという意味で使われた蔑称ともいわれる。しかし,孟子がみずから儒と称してからは,儒は孔子学派の通称となった。儒家と称したのは,前漢の司馬遷の父,司馬談の著『六家要旨』に始まる。
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デジタル大辞泉
じゅ‐か【儒家】
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