●儒者【ジュシャ】
デジタル大辞泉
じゅ‐しゃ【儒者】
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ず‐さ【▽儒▽者】
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世界大百科事典 第2版
じゅしゃ【儒者】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
儒者
じゅしゃ
儒教とくにその経典を学びまた教える者のこと。日本の古代・中世では、明経道(みょうぎょうどう)を講学した清原氏・中原氏などの博士が儒者といえる。ただ、その際、経典は漢籍の一環として、仏僧、博士、神官など各職域・身分において学ばれ、独自の専門領域は十分に成り立ってはいなかった。そのため近世以前には、儒者の語はあまり見出せない。ただ、戦国末から江戸期になると、政治・倫理・学術など儒学の需要が高まり、中国や朝鮮の漢字文献の輸入とその生産・流通が拡大する。儒学の典籍を読み解き唱導する専門家も多く現れ始め、これが儒者と呼ばれるようになった。将軍・大名などに仕えて給与としての禄や扶持を受け取る「御儒者(おじゅしゃ)」は、林羅山(らざん)が幕府に雇用されたことに始まり、しだいに各藩に広がった。また民間でも、中江藤樹(とうじゅ)・伊藤仁斎(じんさい)など学塾や医業などを営む「町儒者(まちじゅしゃ)」が増加していった。しかし日本では、中国・朝鮮などのように科挙・祭祀が確立され地主・為政者として儒学を率先する担い手となる体制は成立せず、儒者は政治周辺の存在となり生活基盤も弱かった。とはいえ、漢学者として経典を自由に選択する傾向も強く、そこから他のテキストに向かい、のちに国学・蘭学・兵学と称される諸学への転換も拡大した。
[黒住 真]
『渡辺浩著「儒者・読書人・両班―儒学的『教養人』の存在形態」(『東アジアの王権と思想』所収・1997・東京大学出版会)』▽『黒住真著「儒学と近世日本社会」(『近世日本社会と儒教』所収・2003・ぺりかん社)』
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精選版 日本国語大辞典
じゅ‐しゃ【儒者】

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ず‐さ【儒者】
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